デキる人の使いこなしワザ for PC

手っ取り早くWebページをスマホと共有するワザ ~実はQRコードが便利

 PCで閲覧しているページのURLをスマホに送るには、さまざまな方法があります。もっとも初歩的な方法としては、メールの本文にURLをコピペして自分宛てに送信する方法がありますし、高度になってくると、PCからのプッシュ送信を受け取れるスマホアプリを使うワザもあります。

 こうした方法のひとつに、サイトのURLをQRコードに変換して画面上に表示させ、スマホのカメラで読み取る方法があります。QRコードを読み取るアプリはスマホにインストール済みであることが多いので、Webブラウザー側に拡張機能さえ導入しておけば、スマホを問わず対応できます。他の方法と違ってネットワークを経由せずに受け渡せるため、通信回線に制限がある場合も対応が容易です。Webサービス経由で送信するサービスのようにサーバーダウンを気にする必要もありません。

WebページのURLをQRコードに変換してスマホで読み取り

「QR Code Generator」。拡張機能のボタンをクリックすると、表示中のWebページのURLがQRコードに変換され表示されます。サイズを変更することもできます
履歴表示機能を使えば、変換後にページを閉じてしまった場合も再読み取りが容易に行なえます

 「Google Chrome」にはこうしたニーズに合致した拡張機能がいくつもあります。基本的な機能はどれも同じで、Webページを表示した状態で拡張機能のボタンをクリックすると、WebページのURLがQRコードに変換され、ポップアップ表示されるというものです。Webページ上を右クリックしてコンテクストメニューから変換する場合もあります。

 むしろ使い勝手の良し悪しを分けるのは、それ以外の機能でしょう。例えば、QRコードの表示サイズを変更できる機能は、解像度が低いPCや画面サイズが小さいPCでうまくQRコードが読み取れない場合に重宝します。「QR Code Generator」がこの機能を備えています。

「Quick QR Code Generator」はQRコードを画像として保管する機能も備えています。すぐにスマホで読み取れない場合に使い道があるかもしれません
「The QR Code Extension」は外部サービスと連携してURLを編集できますので、いったんQRコードを表示したあとでも細かいパラメータを削るなどの加工が行なえます

 また、同じく「QR Code Generator」に搭載されているQRコードの履歴表示機能は、あとからオリジナルのページを再度開かなくとも、履歴から簡単に再表示できるので便利です。ただし履歴をクリアする機能がないほか、この機能自体をオフにできないため、共有PCで使うのは少々ためらわれます。こうした場合は「Quick QR Code Generator」nなどのほうが、シンプルで使い勝手がよいかもしれません。

山口 真弘

 テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。

この著者の記事を読む