いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】同じような表を毎回作り直すのは時間のムダ! エクセル時短テク2選

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

Excelで似たような形式の表を作る機会は多い

 Excelで同じような形式の表を作る機会がよくありますが、このようなときに、毎回最初から表を作り直していると、とても効率が悪いですよね。

 そこで今回は、Excelで作った表をシートごとコピーして簡単に使い回す2つのテクニックを解説します。

テクニック1 同じブックの中でシートを素早くコピーする

 1つ目は、同じブックの中でシートをコピーして使い回すテクニックです。

 週ごとの売上を記録するシートを、同じブックの中でコピーして修正する例で考えてみましょう。コピーしたいシート(①)を表示しておきます。

 画面下部に表示されているシート見出しを[Ctrl]キーを押しながら右にドラッグ(②)しましょう。

 マウスポインターの先に書類のような形のアイコンが表示されたら、ドラッグを止めます。

 シートがコピーされ、元からあったシート名の直後に「(2)」と表示されたシート(③)ができました。

 表の内容などを適宜修正し(④)、新しい表として整えます。

 表の修正が完了したら、シート名も変更しておきましょう。シート見出しを右クリック(⑤)すると表示されるメニューから、[名前の変更](⑥)をクリックします。

 シート名を編集できる状態になるので、新しいシート名を入力(⑦)しましょう。

 入力が完了したら、[Enter]キーを押します(⑧)。

 シート見出しに表示される文字が緑色に変わり、シート名が確定されました(⑨)。

 シート見出しをダブルクリックする方法でも、⑦のようにシート名を編集できる状態になります。

テクニック2 コピーしたシートを別のブックで使うテクニック

 2つ目は、シートを別のブックにコピーするテクニックです。

 シートのコピーを始める前に、移動したいシート(①)と、そのシートの移動先となるブックを両方とも開いておきましょう(②)。

 コピーしたいシートのシート名を右クリックし(③)、表示されたメニューの[移動またはコピー](④)をクリックします。

 [シートの移動またはコピー]ダイアログボックスが表示されます。

 移動先のブック名を選択します。[移動先ブック名]の右側に表示される下向きの矢印のアイコン(⑤)をクリックすると現在Excelで開いているブックの一覧が表示されるので、移動先となるブック名(⑥)を選択します。

 移動先のブック名を選択すると、そのブックに含まれるシートの一覧が[挿入先]に表示されます。

 次に、移動先のブックのどこにシートを挿入するかを選択します。今回は既存のシートの末尾にシートを挿入したいので、[(末尾へ移動)](⑦)をクリックします。

 ダイアログボックスの左下に表示されている[コピーを作成する]のチェックボックスをクリックしてオン(⑧)にします。この操作を忘れると元のブックにシートが残らなくなってしまうので、注意しましょう。ここまでの操作が完了したら、[OK](⑨)をクリックします。

 コピーされたシートが移動先のブックに挿入されました(⑩)。

シートのコピーを活用すれば作業を大幅に効率化できる!

 同じブック内であればドラッグ操作で、別ブック間ならダイアログボックス操作で、簡単にシートをコピーできることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

 これらのテクニックでは表を選択してコピペしたりする必要は全くありませんので、大きな表も手間をかけずに素早くコピーできます。また、表の項目などに合わせてセル幅を細かく設定している場合や、見出しに色を付けている場合も、すべての書式設定を損なうことなくコピー先の表に引き継ぐことができます。

 シートのコピーを活用して、より効率的に作業を進めてくださいね。