いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】セル内を折り返して表示したら高さが足りなくて余計見づらい!セルの行高を一気に自動調整するテク

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

「折り返して全体を表示する」で文字列がセルからはみ出てしまう

 住所や備考など長い文字列をセルに入力したときに文字列がセルの横にはみ出してしまったら、「折り返して全体を表示する」機能を使えばよいというのは読者のみなさんもご存じのことと思います。しかしこの機能を使っても、折り返した文字列が今度はセルの下にはみ出してしまって、全体が表示されず困ったという経験はありませんか。

 実はこれは、セルの行高を一定の値に設定してしまっているために起こる現象です。よって、行高を文字列の長さに合わせて調整すれば全体を表示できるようになるのですが、手作業で1つ1つ修正するのは面倒ですよね。

 そんな時には、「行の高さの自動調整」という機能を使ってみましょう。この機能を使えば、セルの行高が文字列の長さに合わせて自動的に調整されるようになるため、手作業で修正する手間がなくなります。

 今回は、この「行の高さの自動調整」機能の使い方を解説します。

セルの内容にぴったりの行高にしてくれる「行の高さの自動調整」

 従業員名簿の住所欄に入力する文字列がセルからはみ出してしまった場合(①)を考えてみます。

 まずは、文字列のはみ出しを調整したいセルを選択します。ここでは、住所が入力されているH列全体が対象となるので、H列の列見出しをクリックして列全体を選択します(②)。そしてご存じのとおり、[ホーム]タブ(③)→[折り返して全体を表示する](④)をクリックし、セル幅で文字列が折り返されるように設定します。

 折り返された文字列がセルの高さからはみ出して読めなくなってしまいました(⑤)。ここで「行の高さの自動調整」機能を使います。H列を選択したまま、[ホーム]タブ(⑥)→[書式](⑦)→[行の高さの自動調整](⑧)をクリックします。

 すると、それぞれのセルに入力された文字列が全て表示されるように行の高さが自動的に調整されました(⑨)。

 このようにしておくと、セルを書き換えたときにも変更後の内容に合わせて行高が自動的に調整されます(⑩)。

「行の高さの自動調整」を使えばいちいち行高を修正しなくてOK!

 今回は、「行の高さの自動調整」機能を使って、セルの内容に合わせて行高を自動調整する方法を紹介しました。

 この方法を利用すれば、セルの内容に合わせていちいち行高を修正する手間がなくなるので、簡単に綺麗な表を作れるようになります。

 Excelの表の作成が楽になる「行の高さの自動調整」機能をぜひ活用してみてくださいね。