いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】ハイフン入りの番号が入力したとおりに表示できない？！エクセルで数値を日付に変換させない方法
2020年4月1日 06:55
「1-1」と入力したのに「1月1日」と表示された！
普段、Excelを使ってさまざまな表を作成することがあると思います。「1-1」のように項番を振るつもりでセルにデータを入力し、［Enter］キーを押して入力を確定したら、「1月1日」のような日付に変換されてしまったという経験はありませんか（①）。
Excelでは、「1-1」や「1-2」のように数値と数値の間に“-”（ハイフン）を挟んで入力すると日付データとして解釈されます。そのため、このようなトラブルが発生してしまうのです。日付データを入力したい時はいいですが、ただ「1-1」というデータを入力したい時には、困ってしまいますよね。
そこで今回は、「1-1」のように数値と数値の間にハイフンを挟んで入力しても、日付と認識されないようにする方法を2つ解説します。
❶先頭に「'」（シングルクォーテーション）を入力する
1つ目の方法は、先頭に「'」（半角のシングルクォーテーション）を付けてデータを入力するというものです。Excelでは、先頭に「'」が入力されたデータは文字列と見なされ、日付データに変換されることはありません。
では実際に、次の「企画チームToDoリスト」に入力してみましょう。セルA3に「'1-1」（①）と入力し、［Enter］キーを押します（②）。
セルA3には「1-1」（③）と表示されましたね。冒頭の例のように「1月1日」という日付データに変換されることはありません。
❷セルの書式を［文字列］にする
2つ目の方法は、セルの書式を［文字列］に設定してからデータを入力するというものです。シートを開いて何も変更していない状態だと、セルの書式は［標準］になっています。［標準］の書式の場合、入力された値をもとにExcelが判断した書式が適用されます。この特性により、「1-1」のようなデータを入力すると自動的に日付データに変換されるという事象が起こるのです。ですので、あらかじめセルの書式を［文字列］に変更しておくことで、このような事象を回避できるというわけです。
先ほどと同じ「企画チームToDoリスト」の例でやってみましょう。まず、A列全体のセルの書式を［文字列］に変更します。A列の列見出しをクリック（①）してA列全体を選択し、［数値の書式］の右横にある矢印ボタン（②）をクリックします。表示されるメニューを下にスクロールする（③）と［文字列］が表示されるので、これをクリックします（④）。
これで、A列の書式は文字列に設定されました。
セルA3に「1-1」（⑤）と入力して、［Enter］キーを押します（⑥）。
セルA3には「1-1」（⑦）と表示されました。冒頭の例のように「1月1日」という日付データに変換されることはありませんね。
「1-1」と入力した時に日付に変換されないようにする
今回は、「1-1」のように数値と数値の間にハイフンを挟んで入力しても日付と認識されないようにする方法を2つ解説しました。自分が入力したデータが勝手に意図しない方法で変換されてしまうとイライラしますし、修正にも手間がかかります。ぜひこの方法で、トラブルを回避してくださいね。また、皆さんの周りにも、今回解説した対処法を知らない人がいるかもしれません。困っている人がいたら、ぜひ教えてあげてくださいね！