いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】大きな表で毎回不要な列を非表示にする作業が手間!エクセルでよく使う画面の設定を登録して簡単に再利用するテク

よく使う画面の設定を登録できる「ユーザー設定のビュー」とは

 Excelを使ってプロジェクト管理や納品管理などの業務を行うことはよくありますよね。表内の特定の項目だけが必要なのに、シート上のデータが多すぎて参照しづらいと思ったことはありませんか。不要な列は非表示にして、自分の必要な列だけを簡単に表示させられたらいいですよね(①)。

 こんな時は、Excelの「ユーザー設定のビュー」という機能がおすすめです。この機能は、よく使う画面の設定やオートフィルターの条件をビューとして登録しておくことができるもので、ビューを呼び出すだけで画面表示を切り替えられるのでとても便利です。今回は、この「ユーザー設定のビュー」の使い方を解説します。

準備:登録したい画面の表示にしておく

 「プロジェクト管理表」という、列項目の多い表の例でやってみましょう。この表は列項目が非常に多いため、すべての列が一画面に収まりません。画面を左右にスクロールしながらすべての列項目を確認するのは面倒ですし、かといって、画面を縮小してしまうと文字が小さすぎて見づらくなってしまいます(①)。

 そこで、不要な列を非表示にし、必要な列だけを表示した画面の状態をユーザー設定のビューに登録してみます。

 では、不要な列を非表示にする手順から解説しましょう。ここでは、B列、E~H列、K~M列を非表示してみます。まず、B列の列見出しをクリック(②)して、B列全体を選択します。B列全体が選択されたら、今度は[Ctrl]キーを押しながら(③)、E列の列見出しをクリックしてそのままH列の列見出しまでドラッグ(④)します。すると、B列とE~H列を選択できます。

 同様にして、再び[Ctrl]キーを押しながら(⑤)、K列の列見出しをクリックしてそのままM列の列見出しまでドラッグ(⑥)します。すると、K~M列も選択できます。

 非表示にしたい列をすべて選択できたら、[ホーム]タブ(⑦)→[書式](⑧)→[非表示/再表示](⑨)→[列を表示しない](⑩)をクリックします。

 先ほど選択した複数の列が非表示になりましたね(⑪)。

 次の項では、この画面設定をビューに登録します。

「ユーザー設定のビュー」に登録する

 それでは、先ほど必要な列だけを表示した画面の状態を「ユーザー設定のビュー」に登録しましょう。[表示]タブ(①)→[ユーザー設定のビュー](②)をクリックします。

 [ユーザー設定のビュー]ダイアログボックスが表示されます。ここではまだ何もビューが登録されていないので、[ビュー]欄(③)には何も表示されていません。新しくビューを作成したいので、[追加](④)をクリックします。

 [ビューの追加]ダイアログボックスが表示されます。[名前]欄にビューの名前(⑤)を入力します。あとで作業する時にわかりやすい名前にします。

 名前を入力できたら[OK](⑥)をクリックして、ダイアログボックスを閉じましょう。

 これで、ビューの登録は終わりです。次の項では、登録したビューを使って画面表示を切り替えてみましょう。

「ユーザー設定のビュー」を使って画面表示を切り替える

 では先ほど登録したビューを適用してみましょう。その前に、非表示にした列をすべて解除し、表全体を表示しておきます。

 [表示]タブ(①)→[ユーザー設定のビュー](②)をクリックします。

 [ユーザー設定のビュー]ダイアログボックスが表示されるので、先ほど設定したビュー(③)を選択して、[表示](④)をクリックします。

 すると、画面が先ほど設定したビュー(B列、E~H列、K~M列を非表示にした画面表示)に切り替わります(⑤)。

 必要な列だけを表示した画面に簡単に切り替えられましたね。ビューが適用されることを確認できたら、ブックを上書き保存しておきましょう。このように、よく使う画面の設定を登録しておけば、ブックを開いたらすぐに画面表示を切り替えることができます。

 なお、この「ユーザー設定のビュー」はブックに対して登録されるので、現在のブックでのみ使用できます。別のブックでも同じように使用したい場合は、新たにビューの登録を行う必要があるので覚えておいてくださいね。

よく使う画面の設定を登録して表示を切り替えて使うと便利

 今回は、Excelの「ユーザー設定のビュー」という機能を使って、よく使う画面設定を登録し、使いたい時に簡単に切り替えて表示する方法を解説しました。今回は、不要な列を非表示にした画面表示をビューとして登録する例を解説しましたが、ほかにも印刷設定やオートフィルターの条件を登録しておくこともできます。自分の仕事に合わせてビューを作成しておけば、いちいち同じ作業をする必要もなくなります。ぜひ使ってみてくださいね!

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