いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「00001」や「2020/04/06」と表示できない!エクセルで桁揃えのゼロを正しく表示させるテク

「00001」と入力したのに「1」と表示された!

 普段、Excelで名簿などを作成することはよくありますよね。会員番号や社員番号の欄に「00001」のような「0」から始まる数値を表示したいのに、実際にセルに「00001」と入力して[Enter]キーを押したら、「1」と表示されてしまったという経験はありませんか。また、日付データを入力する際、1桁の月や日の前に「0」を付けて「2020/03/03」や「2020/04/06」と表示したいのに、データを入力して[Enter]キーを押すと、月や日の前に入力した「0」が消え、「2020/4/6」と表示されて困ったという経験はありませんか?

 今回は、Excelで「0」から始まる数字や日付を思いどおりに表示する方法を解説します。

❶数値の先頭にある「0」が消えないようにする

 「00001」と入力した時に先頭にある「0」が消えないようにする方法は、実は3つあります。1つ目は、入力する数値の先頭に「'」を付けて入力する方法、2つ目はセルの書式を[文字列]に設定してからデータを入力するという方法で、いずれも前回の記事で解説しました。

 そこで今回の記事では、3つ目の方法を解説します。それは、セルに表示する桁数をあらかじめ設定しておくというものです。例えば、セルに表示する数値の桁数を5桁と設定しておくと、「1」と入力した時は数値の前にゼロが補完されて、「00001」と表示されるようになります。

 では、実際にやってみましょう。次の駅伝大会のエントリー表の例を使って、「No.」列(①)に表示する数値の桁数を5桁に設定します。

 「No.」列の対象のセル範囲(ここではセル範囲A3:A16)(②)を選択して、[ホーム]タブの[数値]グループの右下にあるボタン(③)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(④)の[分類]欄から[ユーザー定義](⑤)を選択して、右側の[種類]欄に「00000」(⑥)と入力します。これで、「入力された数値は5桁で表示し、5桁に満たない場合は0で補完する」という意味になります。

 入力ができたら、[OK](⑦)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 では、「No.」列に書式が正しく設定されたかどうか確かめてみましょう。セルA3に「1」(⑧)と入力して[Enter]キーを押します。

 すると、数値の前にゼロが補完されて「00001」と5桁で表示されましたね(⑨)。

❷「月」や「日」の先頭にある「0」が消えないようにする

 セルに「2020/04/01」と入力して[Enter]キーを押したら、月や日の前に入力した「0」が消えて「2020/4/1」と表示されて困ったことはありませんか。この項では、このような時に、「0」が消えないようにする方法を解説します。

 次の「4月売上表」の「日付」列(①)の日付データは、「2020/4/1」のように1桁の月や日の前には「0」が表示されていません。このようなデータに対して、「0」を補完して「2020/04/01」のように表示できるようにしてみましょう。

 「日付」列の対象のセル範囲(ここではセル範囲A3:A10)(②)を選択して、[ホーム]タブの[数値]グループの右下にあるボタン(③)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(④)の[分類]欄から[ユーザー定義](⑤)を選択して、右側の[種類]欄に「yyyy/mm/dd」(⑥)と入力します。ここで入力した書式の「yyyy」の部分は「年」、「mm」の部分は「月」、「dd」の部分は「日」を表しています。「年」の部分は「y」が4つあるので4桁で表示するという意味です。「月」の部分は「m」が2つなので2桁、「日」の部分も同様に2桁で表示するという意味になります。このように設定しておけば、1桁の月や日には、自動的に先頭に「0」が補完されるようになります。

 入力ができたら、[OK](⑦)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 「日付」列の日付の書式が変わりました(⑧)。1桁の月や日の前に「0」が補完され、日付の表示桁がすべてそろいましたね。

「0」ゼロから始まる数字や日付を思いどおりに表示する

 今回は、Excelで「0」から始まる数字や日付を思いどおりに表示する方法を解説しました。会員番号や日付などはExcel表でよく使う項目です。このテクは、知っていると大いに役に立つことでしょう。ぜひ覚えておいてくださいね!