いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「オートSUM」を本当に使いこなしてる?エクセルの業務を効率化させる裏ワザ

意外と知られていない「オートSUM」の便利ワザを紹介!

 皆さんが普段使っているExcelには、数々の便利な機能がありますよね。その中の1つに、「オートSUM」があります。オートSUMは、ただ連続したセル範囲を合計するだけでなく、さまざまな便利な使い方ができます。今回は、これらの機能について解説します。意外と知られていないものもありますので、ぜひ覚えて活用してみてくださいね。

❶列と行にある合計欄を一気に集計

 次の「〇〇コンビニエンスストア 売上記録(個数)」のように、右端の列と最下行に合計を求めるような売上表(①)ってありますよね。このような表で合計を算出する場合、[オートSUM]ボタンをワンクリックするだけで、すべての合計を求められます。

 まず、セル範囲B3:F11をドラッグして選択(②)します。集計対象のセルと合計欄のセルをまとめて選択するのがポイントです。

 セル範囲を選択できたら、[ホーム]タブ(③)→[オートSUM](合計)(④)をクリックします。

 すると、右端の列(F列)と最下行(11行目)の両方で、一気に合計が表示されます(⑤)。

❷小計と合計を一発で集計する

 売上表などを作成する際、月ごとや支店ごとに小計を求めたい場合がありますよね。このような時、SUBTOTAL関数を使えば、小計と合計を求めることができます。でも実は、オートSUMでサクっとできてしまうことを知っていますか。

 次の「顧客別売上表(5月)」の例で、やってみましょう。関東エリアの売上高の小計をセルC8(①)に、関西エリアの売上高の小計をセルC14(②)に、これらの合計をセルC15(③)に求めてみましょう。

 ではまず、これら集計対象のセルを選択していきましょう。離れたセルを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックすると選択できます。セルC8(④)を選択し、[Ctrl]キーを押しながらセルC14をクリックします(⑤)。

 これで、セルC8とセルC14が選択できました(⑥)。続けて、[Ctrl]キーを押しながらセルC15をクリックします(⑦)。

 集計対象のセル(セルC8、セルC14、セルC15)をすべて選択できたので、[ホーム]タブ(⑧)→[オートSUM](合計)(⑨)をクリックします。

 すると、セルC8に関東エリアの売上高の小計、セルC14に関西エリアの売上高の小計、セルC15にこれらの合計が表示されます(⑩)。

❸離れたセルを合計する

 オートSUM機能を使うと、離れたセルの合計を求めることもできます。次の「売上報告書」の例で、F列の合計欄(①)に4月と5月の売上実績(セルC列とセルE列)(②)の合計を求めてみましょう。

 まず、セルF4を選択した状態(③)で、[ホーム]タブ(④)→[オートSUM](⑤)をクリックします。

 SUM関数の引数として、セル範囲B4:E4が自動的に選択されますが(⑥)、ここではセルC4の値とセルE4の値を合計したいので、セル範囲を指定し直します。

 セルC4とセルE4を選択していきましょう。離れたセルを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら選択すればよいので、まず、セルC4をクリックして選択(⑦)したあとで、[Ctrl]キーを押しながらセルE4をクリックします(⑧)。

 [Enter]キーを押して数式を確定すると、セルF4には、セルC4とセルE4の値を足し合わせた値が表示されます(⑨)。

もっと「オートSUM」を使ってみよう

 今回は、オートSUMの意外だけどちょっと便利な使い方を3つ紹介しました。オートSUMは、誰もが知っている初心者向けの機能ですが、今回解説したような使い方は、意外と知らなかったという人も多いのではないでしょうか。ぜひ一度、やってみてくださいね!