いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】写真やグラフをキレイに並べたい! 画像を使った表を整えるトリミング&整列テクニック

写真を並べる操作は図形やグラフにも応用できます

ドラッグ操作とあわせて覚えておきたいテクニック

 Excelに挿入した写真やイラストをキレイに並べる操作って結構イライラしますよね。元の写真やイラストの縦横比が異なっていてキレイ揃わない、ドラッグ操作で配置すると微妙にずれる、なんてことがよくあります。

 今回は、写真やイラストを扱う際に使える「ドラッグ操作+α」のテクニックです。図形やグラフのサイズでも応用できるので、サイズや位置を整える時に思い出してください。

縦横比の異なる素材は「トリミング」で整える

 縦横比の異なる写真やイラストは「トリミング」の機能で整えましょう。「1:1」「3:2」など固定の縦横比で切り抜けます。挿入直後の素材のサイズがバラバラでも、縦横比を揃えてしまえば、拡大・縮小で縦・横のサイズ合わせられます。ここでは「1:1」で整えてみます。

写真を選択(①)して、[図の形式]タブ(②)をクリック、[トリミング]ボタンの下部分(③)をクリックして[縦横比](④)→[1:1](⑤)の順にクリックします。
写真に黒い棒状のハンドルが表示されます。「1:1」の縦横比で囲まれているので、このハンドルを操作しないように注意してください。写真の明るい部分(⑥)にマウスポインターを合わせます。
任意の位置にドラッグ(⑦)して、写真以外の場所(⑧)をクリックします。
「1:1」でトリミングされました

 ほかの写真も同様の手順で「1:1」にトリミングしておきます。通常、写真を選択したときに表示されるハンドルをドラッグしますが、正確にサイズを合わせたいなら[図の形式]タブの[サイズ]を使いましょう。

 ドラッグ操作で大まかに調整してから[サイズ]で正確にサイズを合わせるのも効率的です。ただし「四隅」のハンドルをドラッグしてください。上下左右のハンドルをドラッグすると縦横比が崩れてしまいます。

写真を選択(⑨)して、[図の形式]タブ(⑩)をクリックします。[サイズ](⑪)の上下のボタン(⑫)を使ってサイズを変更します。[高さ][横]のどちらのボタンをクリックしても構いません。ここでは「4cm」としました
ほかの写真のサイズも「4cm」に変更しました

[Alt]+ドラッグでセルに吸着させる

 ここまでできたたら、[Alt]キーを押しながら写真をドラッグしてみてください。セルの枠に吸着しながら移動することを確認できると思います。単純ですが意外と知られていない操作です。写真のほか、図形、グラフでも同様の操作で吸着できます。

[Alt]キーを押しながら、写真をドラッグ(⑬)します
セルに吸着しながら移動します

定番の「配置」機能を使う

 画像の整列には、先ほどの[Alt]+ドラッグで事足りてしまうことも多いのですが、定番の「配置」機能も知っておきましょう。左右、上下、中央など、任意の方向に揃えることが可能です。写真やイラスト、図形などのオブジェクトの数が多い場合に重宝します。

[Shift]キーを押しながら、写真を連続してクリック(⑭)します。[図の形式]タブ(⑮)の[配列](⑯)をクリックして、揃えたい方向を選択(⑰)します。ここでは[左揃え]を選択しました
一番左の写真の位置にあわせて[左揃え]されました(⑱)
先ほど紹介した[Alt]+ドラッグ操作で縦位置を整えました

 なお、複数のオブジェクトを選択する際、[Shift]キーを押しながらクリックするのが面倒であれば、[オブジェクトの選択]の機能を使って、オブジェクトを囲むようにして選択することも可能です。

[ホーム]タブ(⑲)の[検索と選択](⑳)をクリックして、[オブジェクトの選択](㉑)をクリックします
マウスポインターの形が変わります。オブジェクトを囲むようにドラッグ(㉒)します
複数のオブジェクトをまとめて選択できました

画像や図形、グラフなどをキレイに配置できる

 単に不要な箇所を削除するのではなく、縦横比を固定してトリミングする方法を知っておくと、キレイな資料作りに役立ちますよ。この操作はPowerPointやWordでも共通なので活用してください。また、[Alt]+ドラッグと「配置」の機能は、画像のほか、イラストや図形、グラフでも同様です。オブジェクトを配置する効率が大幅にアップするでしょう。