いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】和暦は仕方なく手入力? 断じて否! 西暦⇔和暦を一発で変換する方法
2023年6月14日 06:55
西暦⇔和暦の変換にもう迷わない!
エクセルの表で日付を入力する際、西暦を使うことが多いですが、たまに和暦が必要になることがありますよね。従来から引き継いだ名簿や請求書などのファイルほか、官公庁の公開するデータを引用したファイルには和暦が含まれていることがあります。
和暦に統一するために「令和○年○月○日」と手入力したり、和暦から西暦への変換に「令和5年 西暦何年」などと検索していたりしませんか? 実は、どちらもエクセル上で一発変換できます。
以下は、和暦で入力された“加入日”から契約年数を足して“更新予定日”を計算している表です。例えばセルE2には「=DATE(YEAR(C2)+D2,MONTH(C2),DAY(C2))」という数式が入力されています。セルC2は和暦ですが、エクセルの内部では「日付」として認識されているため、関数で処理できるのです。
和暦と西暦の違いは、セルの表示形式の違いでしかありません。「令和元年7月3日」と入力しても、シリアル値で「43649」の日付が入力されたと認識します。「2019/7/3」と入力しても同じです。
西暦と和暦はセルの表示形式の変更だけで簡単に切り替えられるので覚えておきましょう。
西暦を和暦に変換する
西暦と和暦の変換は[セルの書式設定]ダイアログボックスを利用します。[カレンダーの種類]を[和暦]に変更するだけです。なお、[1年を元年と表記する]のチェックを付けておくと「平成元年」「令和元年」といった表記にできます。
和暦を西暦に変換する
和暦から西暦の変換は、先ほどと同様の操作で[カレンダーの種類]を[グレゴリオ暦]に変換します。ここでは「yyyy/m/d」の形式に整えていますが、「yyyy年m月d日」などの形式に変更することも簡単です。
[ユーザー定義]の内容を確認してみる
セルの表示形式について掘り下げてみましょう。同じ日付を和暦では「令和6年7月3日」、西暦では「2024/7/3」のように切り替えて表示しました。上記の操作によって、セルの表示形式の定義が変更されています。
表示形式の変更後に[セルの書式設定]ダイアログボックスを再表示して[ユーザー定義]を選択すると、元年表記の和暦は「[$-ja-JP-x-gannen]ggge"年"m"月"d"日";@」、西暦は「yyyy/m/d」のような書式記号を確認できます。
実は書式記号を指定することで、和暦と西暦の切り替えが可能です。[日付]の項目で[カレンダーの種類]を変更するほうが簡単ですし、直接指定する必要はありませんが、書式記号としてこのような仕掛けになっていることを知っておくと、オリジナルの書式を設定するときのヒントになります。
いろいろな表記に変換可能
同じ日付でも「7月3日」「R6.7.3」「2024/07/03」など、いろいろな表記がありますよね。いずれも[セルの書式設定]ダイアログボックスから一発で変換可能です。基本のテクニックなのでぜひマスターしてください。