いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】ピボットテーブル活用術 ~元データはそのままで集計表の形を切り替える方法

元データはそのまま、集計用の表に切り替えられます

「集計用の表」を何度も作る必要なし

 売上明細や問い合わせ履歴、受講者一覧などを対象にして、「担当者別の件数を見たい」「月別の金額を確認したい」「商品別と店舗別を切り替えて比較したい」といった分析が必要になる場面がありますよね。

手元にあるデータをいろいろな視点で分析したいことがありますよね

 もちろん、元の表をコピーして、不要な列を削除したり、関数を使って別の集計表を作ったりして集計することも可能ですが、確認したい切り口が変わるたびに表を作り直すのは手間がかかります。

 そんな時は「ピボットテーブル」を使ってみましょう。元データを編集せずに、集計表の形だけを切り替えられます。今回は、完成した集計表を作り込むのではなく、一時的にデータの傾向を確認するためのピボットテーブルの使い方を紹介します。

ピボットテーブルを作成する

 ピボットテーブルの元データは、“1行に1件”の形式に整っていることが前提です。売上データのように「日付」「店舗」「担当者」「商品分類」「売上金額」といった列として並んでいる状態が適しています。また、見た目を整えるための空白行や小計行を含めないようにします。まずは、見出し行があり、その下に同じ形式のデータが続いていることを確認しておきましょう。

 ピボットテーブルの作成自体は簡単です。元データ内の任意のセルを選択し、[挿入]タブの[ピボットテーブル]をクリックするだけです。ピボットテーブルの対象となる表(元データ)のセル範囲が自動的に判断されるので、基本的には[新規ワークシート]を選択しましょう。

表内の任意セルを選択し、(①)、[挿入]タブ(②)にある[ピボットテーブル](③)をクリックします
[テーブル/範囲](④)は自動的に判断されます。問題があれば表をドラッグして選択し直します。ピボットテーブルを作成する場所は[新規ワークシート](⑤)が一般的です。[OK](⑥)をクリックします
ピボットテーブルが作成されました(⑦)。何も指定していないので、最初は何も表示されません

集計の対象を決めて[行]と[列]を指定する

 ピボットテーブルを作成した直後は、どの列(フィールド)も指定していないため、何も表示されません。ここでは、「売上金額」列を集計対象の[値]に、「店舗」列を[行]、「商品分類」列を[列]に指定します。この操作によって、店舗ごと、商品分類ごとの売上金額を一覧できるようになります。

 ピボットテーブルについての基本操作はこちらの記事も参考にしてください。

集計対象の「売上金額」列(フィールド)を[値]にドラッグします(⑧)
結果として、売上金額の合計値が表示されます(⑨)。何も分類されていない売上金額の合計値です
「店舗」列(フィールド)を[行]にドラッグしました(⑩)。縦方向に各店舗の売上金額が並びます(⑪)
「商品分類」列を[列]にドラッグしました(⑫)。横方向に商品分類ごとの売上金額が振り分けられます(⑬)

確認したい形式に切り替える

 ピボットテーブルの結果は、1つの完成形があるわけではありません。例えば、[行]と[列]に指定した列(フィールド)を入れ替えるだけでも視点が変わります。[値][行][列]に指定する列(フィールド)を入れ替えて、別の集計表に整えることも可能です。

「商品分類」列を[行]、「店舗」列を[列]に入れ替えました(⑭)
集計対象を「数量」列にして、「商品分類」列を[行]、「販売チャネル」列を[列]に指定しました(⑮)

 [フィルター]は、確認する対象を限定するための機能です。集計の切り口として見たい項目は[行]や[列]に指定し、条件として絞り込みたい項目は[フィルター]へ配置します。

「担当者」列を[フィルター]に設定して(⑯)、項目を絞り込んだ状態です(⑰)

 ピボットテーブルを使えば、「集計用の表」を何度も作り直す必要はありません。見るべき項目や集計の方向性をすばやく確認できます。元データを壊さずに表の形を切り替えられるため、試行錯誤しながらデータを読む時の強い味方になります。

 ただし、元データを修正した場合は、ピボットテーブルを選択して[ピボットテーブル分析]タブにある[更新]をクリックして更新してください。

元データを更新した場合は、[ピボットテーブル分析]タブ(⑱)にある[更新](⑲)をクリックして更新してください