無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方

疲労度チェックリストを作ってみよう! Excelでは面倒なチェックボックスもスプシなら簡単に作れる

スプレッドシートなら簡単にチェックボックスを作成できる

 質問状やToDoリストなどの表の場合、回答欄にチェックボックスを作りたくなりませんか。Excelの場合、[開発]タブからフォームを挿入するのですが、ハードルが高くて気軽に利用しにくいですよね。結局、「○」や「×」と入力していたりするのではないでしょうか。スプレッドシートなら簡単です。

範囲選択してチェックボックスを挿入

 スプレッドシートでチェックボックスを挿入する操作は、2ステップで完了します。チェックボックスを挿入したい範囲を選択、[挿入]-[チェックボックス]をクリックで完了です。

チェックボックスを挿入したい範囲を選択する
[挿入]-[チェックボックス]の順にクリックする
チェックボックスを挿入できた

 標準の状態では、チェックボックスがONの時は“TRUE”、OFFの時は“FALSE”としてデータが入力されます。条件判定に利用する場合など、“TRUE”と“FALSE”を使ってください。

チェックボックスがONの時のデータは“TRUE”となる
チェックボックスがOFFの時のデータは“FALSE”となる

チェックの結果を利用する

 続けてチェックの結果を利用してみましょう。集計した上で判定してみます。チェックの状態を判断して項目を数えるには、COUNTIF関数を使います。COUNTIF関数の構文は、『COUNTIF(範囲, 条件)』となります。ここでは、チェックがONの時を数えるので「=COUNTIF(C2:C12, “TRUE”)」と入力します。

「=COUNTIF(C2:C12, “TRUE”)」と入力する
チェックがONの項目を数えられた

 IFS関数は複数の条件を判定するには

 チェックがONの項目数を判定してメッセージを表示してみます。ここでは、チェックの数が4つ以下、5つ以上7つ以下、8つ以上の場合で判定するので、IFS関数を使います。構文は『IFS(条件1, 値1, 条件2, 値2, ・・・)』です。

 判定の条件と表示する結果をまとめると、

  • チェックの数が4つ以下 ・・・ 「疲労度:低 無理は禁物です」と表示する
  • チェックの数が5つ以上7つ以下 ・・・ 「疲労度:中 休日はゆっくり休みましょう」と表示する
  • チェックの数が8つ以上 ・・・ 「疲労度:高 休暇が必要です」と表示する

 となります。「5つ以上7つ以下」の条件を設定するには、AND関数を使います。構文は『AND(論理式1, 論理式2, ・・・)』です。

 入力する関数式は「=IFS(C14<=4,"疲労度:低 無理は禁物です",AND(C14>=5,C14<=7),"疲労度:中 休日はゆっくり休みましょう",C14>=8,"疲労度:高 休暇が必要です")」となります。

「=IFS(C14<=4,"疲労度:低 無理は禁物です",AND(C14>=5,C14<=7),"疲労度:中 休日はゆっくり休みましょう",C14>=8,"疲労度:高 休暇が必要です")」と入力する
チェックの項目数を判定した結果が表示された

メッセージを表示することもできる

 入力を補助するメッセージを表示することもできます。チェックボックスの範囲を選択して、[データ]-[入力規則]の順にクリックして、[データの入力規則]の画面で設定します。

チェックボックスの範囲を選択して、[データ]-[入力規則]の順にクリックする
[データの入力規則]の画面が表示された。[検証ヘルプテキストを表示]のチェックをONにして、メッセージを入力する
メッセージが表示された

 実は、スプレッドシートのチェックボックスは入力規則で制御されています。上記では、チェックボックスを挿入したい範囲を選択して[挿入]-[チェックボックス]と操作しましたが、[データ]-[入力規則]の順にクリックして[データの入力規則]の画面で、[条件]で“チェックボックス”と選択しても構いません。