無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方
セルの中にミニグラフを表示したい! スプシではSPARKLINE関数で実現可能
2019年11月19日 06:55
セルの中にミニグラフを表示したいけど、スプレッドシートにはメニューがない! と不満のある方、SPARKLINE(スパークライン)関数を使ってください。オプションを変更すれば、数値の大小を比較するバー、推移を比較する折れ線などに変更可能です。簡単に数値を比較したい時にべんりですよね。
関数入力用のセルを用意しておく
SPARKLINE関数を入力するためのセルを用意しておいてください。以下の例では、数値の入力された右側に空の列を用意しました。まず、1つの数値に対してバーを表示してみます。SPARKLINE関数の構文は『SPARKLINE(データ, [オプション])』となります。
[データ]にはグラフ化したいセル範囲を指定します。ここでは「C4」です。[オプション]には「{"charttype","bar";"max",100}」と指定しました。"charttype"で、グラフの種類を指定します。"bar"は、横方向のバーが表示されます。"max"でグラフの最大値を指定可能です。ここでは割合の数値なので「100」としました。
折れ線グラフを表示する
今度は折れ線グラフでデータの推移を表示してみましょう。"charttype"に"line"と指定します。先ほどとは異なり、Y軸(縦)方向の最小値と最大値を"ymin"と"ymax"で指定します。ここでは、最小値を「0」、数値の大小を強調するために、最大値は「50」としています。
SPARKLINE関数の[オプション]で指定できるパラメータをいくつか紹介します。グラフの種類("charttype")によって、続けて指定できるオプションが変わります。なお、[オプション]をすべて省略したときは折れ線グラフ("line")になります。
- "line" : 折れ線グラフ
- "bar" : 積み重ね棒グラフ(横方向のバー)
- "column" : 縦棒グラフ
- "winloss" : 正と負の2つの結果を表す縦棒グラフ
グラフの種類("charttype")の指定
上記で紹介した"bar"であれば、以下のようなオプションを利用できます。"color1"や"color2"は、色の名前"green"や"red"と指定するか、"#123456"のように16進数で指定します。
- "max" : 横軸の最大値です。
- "color1" : 1つ目の棒の色
- "color2" : 2つ目の棒の色(セル範囲に複数のデータが存在する場合)
- "empty" : 空のセルの処理方法("zero"や"ignore")
- "rtl" : グラフの描画方向(true:右から左、false(省略):左から右)
"bar"に使えるオプションの例
オプションの内容は「,」(カンマ)で区切って指定します。例えば、色1を黒にしたければ「"color1","black"」と指定します。
複数のオプションを列記する場合は、「;」(セミコロン)で区切ります。上記の例で「"charttype","bar";"max",100」と指定していますよね。さらに色1を黒にするなら、「"charttype","bar";"max",100;"color1","black"」となります。
- "xmin" : 横軸の最小値
- "xmax" : 横軸の最大値
- "ymin" : 縦軸の最小値
- "ymax" : 縦軸の最大値
- "empty" : 空のセルの処理方法("zero"や"ignore")
- "rtl" : グラフの描画方向(true:右から左、false(省略):左から右)
- "color" : 線の色
- "linewidth" : グラフの線の太さ。数値が大きければ線がが太くなる
"line"に使えるオプションの例