無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方

セルの中にミニグラフを表示したい! スプシではSPARKLINE関数で実現可能

セル内にミニグラフを表示するには、SPARKLINE関数を使う

 セルの中にミニグラフを表示したいけど、スプレッドシートにはメニューがない! と不満のある方、SPARKLINE(スパークライン)関数を使ってください。オプションを変更すれば、数値の大小を比較するバー、推移を比較する折れ線などに変更可能です。簡単に数値を比較したい時にべんりですよね。

関数入力用のセルを用意しておく

 SPARKLINE関数を入力するためのセルを用意しておいてください。以下の例では、数値の入力された右側に空の列を用意しました。まず、1つの数値に対してバーを表示してみます。SPARKLINE関数の構文は『SPARKLINE(データ, [オプション])』となります。

 [データ]にはグラフ化したいセル範囲を指定します。ここでは「C4」です。[オプション]には「{"charttype","bar";"max",100}」と指定しました。"charttype"で、グラフの種類を指定します。"bar"は、横方向のバーが表示されます。"max"でグラフの最大値を指定可能です。ここでは割合の数値なので「100」としました。

SPARKLINE関数を入力するためのセルを用意しておいておく。D4に「=SPARKLINE(C4,{"charttype","bar";"max",100})」と入力する
セルにバーが表示された
SPARKLINE関数をコピーすれば他のセルにも簡単にバーを表示可能だ

折れ線グラフを表示する

 今度は折れ線グラフでデータの推移を表示してみましょう。"charttype"に"line"と指定します。先ほどとは異なり、Y軸(縦)方向の最小値と最大値を"ymin"と"ymax"で指定します。ここでは、最小値を「0」、数値の大小を強調するために、最大値は「50」としています。

O4に「=SPARKLINE(C4:N4,{"charttype","line";"ymin",0;"ymax",50})」と入力する
セル内に折れ線グラフが表示された。関数式をコピーしておく

 SPARKLINE関数の[オプション]で指定できるパラメータをいくつか紹介します。グラフの種類("charttype")によって、続けて指定できるオプションが変わります。なお、[オプション]をすべて省略したときは折れ線グラフ("line")になります。


    グラフの種類("charttype")の指定
  • "line" : 折れ線グラフ
  • "bar" : 積み重ね棒グラフ(横方向のバー)
  • "column" : 縦棒グラフ
  • "winloss" : 正と負の2つの結果を表す縦棒グラフ

 上記で紹介した"bar"であれば、以下のようなオプションを利用できます。"color1"や"color2"は、色の名前"green"や"red"と指定するか、"#123456"のように16進数で指定します。


    "bar"に使えるオプションの例
  • "max" : 横軸の最大値です。
  • "color1" : 1つ目の棒の色
  • "color2" : 2つ目の棒の色(セル範囲に複数のデータが存在する場合)
  • "empty" : 空のセルの処理方法("zero"や"ignore")
  • "rtl" : グラフの描画方向(true:右から左、false(省略):左から右)

 オプションの内容は「,」(カンマ)で区切って指定します。例えば、色1を黒にしたければ「"color1","black"」と指定します。

 複数のオプションを列記する場合は、「;」(セミコロン)で区切ります。上記の例で「"charttype","bar";"max",100」と指定していますよね。さらに色1を黒にするなら、「"charttype","bar";"max",100;"color1","black"」となります。


    "line"に使えるオプションの例
  • "xmin" : 横軸の最小値
  • "xmax" : 横軸の最大値
  • "ymin" : 縦軸の最小値
  • "ymax" : 縦軸の最大値
  • "empty" : 空のセルの処理方法("zero"や"ignore")
  • "rtl" : グラフの描画方向(true:右から左、false(省略):左から右)
  • "color" : 線の色
  • "linewidth" : グラフの線の太さ。数値が大きければ線がが太くなる