高橋忍のにゃんともWindows

にゃんとも流リモートワークのススメ

 新型コロナ肺炎の影響で日本でもリモートワークを導入する企業が増えてきましたし、また現在検討している企業も多いでしょう。

 まだ……という方もぜひ、いつでもリモートワークができるように、準備だけでもしておくといいかもしれません。リモートワークじゃなくても、勉強会とかテレビ電話的に使えたりしますよ。

リモートワーク歴10年以上

 実際、私自身日本マイクロソフトで働いていた時にリモートワークが少しずつ導入され来ていました。と言ってももう10年近く前です。休暇でハワイに行ってる時にPC開いたら、同僚からメッセが来て『今日ミーティングできない?』『ごめん今ハワイ』と会話したこともあります。

 現在勤務しているUnity Technologies Japanでも、リモートワークは導入されていたので、私にとって幸運でした。ですので私自身、10年以上もどこからでも働ける経験はしてきました。

リモートに強いPC環境

 まずPC環境。もちろんセキュリティが重要です。リモートでも社内リソースに安全にアクセスでき、会社からは端末管理がリモートでも行える環境が必用です。まぁ、これはWindows 10一択で問題有りません。

 ただしきちんとWindows 10を管理していないといけません。

  • 会社のドメインに参加するか、職場アカウントを登録する
  • 「Windows Defender」を有効にする
  • ドライブに対してBit Lockerをかける
  • 最新のWindows Updateを適用する

 このようにしておかなければ、いかに強固なWindows 10であっても日々進化する、サイバークライムに対抗することができません。

 ちなみに、大前提として、会社のネットワークリソースに外から入れる環境にないと仕事になりません。残念ながらここは会社依存になってしまうのでお願いするしか有りません。

 ではどういう環境を整えて、どうやって働いたら良いのか、ちょっとお話します。

コミュニケーション環境

 さて、リモートワークを実現するための環境で重要なのが、コミュニケーション環境の構築です。必要なのは3つのコミュニケーション手段です。

  1. 会話をするためのチャットアプリ
  2. 会議をするためのオンライン会議システム
  3. 今まで通りのメールやカレンダー

 これを一緒に仕事するメンバーと併せて整えておく必要があります。

チャットツール

 必須です。「Office 365」を導入している企業であれば「Microsoft Teams」があればOKです。そうでなければ、「Slack」が一番おすすめですね。

 小規模であれば、「Skype」でもできなくはありませんが、ビジネス用途を考えるとおすすめしません。「Microsoft Teams」なり「Slack」でチームの全員が登録されている環境を作ります。

 基本連絡はチャットです。電話をかけることはしないと思ったほうがいいです。なので必然的に必要な要件だけに絞って連絡します。それと必ずリアルタイムに連絡が返ってくる保証もない前提で行動します。

オンライン会議システム

 こちらも「Microsoft Teams」があれば問題有りません。そうでない場合は、だいたい「Zoom」か「Skype」を使用します。「Microsoft Teams」はドメインを超えて使えないケースがあるので、社外のお客様とのオンライン会議の場合は、「Zoom」か「Skype」を併用するケースもあります。

 オンラインの会議も時間の割に情報伝えにくくなるので、無駄を省く必用があります。15分や30分単位で会議を終わらせられるくらいの意識でやることをおすすめします。

チーム共有カレンダーとメール

 これは、「Exchange」なり、「G Suite」なり、これまで使っていたものを使うことになります。自然とメールはチャットツールの補助ツールになります。重要なのはカレンダーの共有ですね。

オンライン会議

 オンラインミーティングはいくつかの点に注意すれば簡単です。

音声

 基本的に音声だけあれば十分です。だから音声品質はできる限り良くしたいです。よくあるケースが、ノートパソコンを使っていて、内臓のマイクを使っている場合、キーボードの打鍵音が「ガコッ」「ガコッ」とかなり大きな音で入ります。これは聞いていて不快です。でも結構自分では気が付かないんです。なのでノートパソコンでタイプしながら参加する人は、ヘッドフォンに付いたマイクを使うなり、外部マイクを用意しましょう。

 BluetoothのマウスとBluetoothのヘッドセットを併用する場合、いきなり通話時にマウスの反応が悪くなるケースもあります。事前にチェックしておきましょう。

 Bluetoothのヘッドセットのマイクで音を使う場合、聞こえる音の方はステレオではなくてモノラルになります。Bluetoothのプロファイルの関係でヘッドセットのマイク(HSP)&ステレオ音声(A2DP)を同時に利用することはできません。

 「Skype」にしろ「Microsoft Teams」にしろ「Zoom」にしろ、必ずマイクとヘッドフォンテストの機能があります。必ず、会議のかなり前に音声チェックをしておきましょう。

画面共有

 自分が話す場合、資料を用いて話すケースが良くあります。それぞれのオンライン会議アプリで、画面共有の方法をしっかりとチェックしておきましょう。アプリによっては、アプリごとに画面を共有できるものもあれば、画面全体を共有するケースもあります。デスクトップにある不要なものが表示されないようにきちんと整理しておきましょう。

 でも会議の時に、デスクトップを整理しておくのを忘れてしまった、そんな場合は、Windows 10のタブレットモードとマルチデスクトップを併用してみましょう。Windows 10のタブレットモードではデスクトップが表示されず、全画面にアプリが表示されるか、壁紙のみが表示されます。

背景

 オンラインミーティングでカメラをONにして、顔出しをする際、自分は写ってもいいけど、後ろの部屋は映ってほしくないケースがあります。こんな時、「Skype」や「Microsoft Teams」なら背景をぼかす機能があります。

また、「Zoom」の場合は背景に画像を貼り付ける事ができます。仕事とプライベートを分けるためにも、こういった機能は積極的に使っていきましょう。会社の受付の写真などを背景に使うと、仕事のミーティングでも違和感なく参加できます。

 更に、「FaceRig」というVTuberアプリを使うと、自分の代わりにアバターを動かすことが出来ます。このFaceRigの画面をカメラの代わりに使うことで、「Zoom」のアプリにアバターで参加することが出来ます。やり方はこちらを参考にしてみて下さい。

いちばん大事なのは意識を変えること

 例えば、オンライン会議では通常ビデオはなくても大丈夫で、顔を出すかは自分で決めればいい話です。負担になるようなことをしてしまっては本末転倒です。

 オンラインなんでズルズルとミーティングやるのは苦痛。必要な要件だけを手短に終える意識でやりましょう。ミーティングの単位は15分ですよ。決めるべきことが決まったら即終了です。

 実際テレワークを行うとありがちなのが、ズルズル深夜まで仕事をしてしまうケース。“会社を出て帰る”という、仕事を終えるきっかけがなくなってしまうためです。ちゃんと自分のタイムマネージメントをしっかりすることが大事です。

にゃんとも : 仕事ってなんですか?

 テレワークの話になると必ず出てくるのが『サボるのでは?』という話。でもね、ちゃんと期日までにやるべきことをやっていれば、時間配分は個人の自由です。サボることを気にする人は、たぶん“仕事”自体の定義がちゃんとできていないんでしょうね。

 うちのにゃんずもしっかりと自分の役割をわかっています。食べて、寝て、たまに飼い主にかまってもらい、たまにオンライン会議の後ろで参加する。彼らはもうすっかりテレワーク実践していますw。

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