高橋忍のにゃんともWindows
Windows 10の「フォト」を使って残念な桜の写真を美しく仕上げる
2020年4月2日 06:55
さくらのシーズン到来です。と言っても今年はなかなか難しい状況ですが。家の近所にも綺麗な桜があって、ちょっとでかけた時に少し遠回りをして、スマフォで撮る程度。最近は花屋にあった桜を家で楽しんでます。
が、桜の写真って結構難しい。撮ってみたけどイメージ通りの写真にならなかった、ってことがよくあります。
桜の写真は難しい
きれいな桜は、スマフォを向けて撮れば簡単にきれいな写真になりそうですが、実は難しい。それにはいくつかの理由があります。
- 桜の花はほぼ白で、ほとんどピンクには映らない
- 全体が白っぽく明るく映るので、カメラが自動的に暗くしてまう
なので、カメラマンとかはきちんと露出補正をして撮りますが、ちょっと散歩の途中で撮るのにそこまでしたくないですし、もう撮ってしまった後はどうしようもない。なので修正しましょう。
Windows 10の「フォト」を使って修正
ですので、Windows 10の「フォト」を使って残念になってしまった桜の写真をできる限りイメージに近い桜の写真に修正してみましょう。
例えばこれ。それなりに綺麗ですが、なんというか桜っぽくないんですよね。あちこちがなんというか黒っぽくて美しくない。
ということで、まずは写真をダブルクリックしてフォトで開きましょう。ひらいたら右上にある[編集と作成]メニューから[編集]を選びます。
編集画面に入ったら、画面上の[調整]を選んで編集の開始です。
ここから調整をしていきますが、3つの修正をします。
- 全体の明るさの調整
- 桜の色の調整
- 木の幹のトーンの調整
全体の明るさの調整
まずは、[ライト]をクリックして項目を開き、[影]スライダーの値を大きくして暗い部分を明るくします。
次に[露出]のスライダーを上げて全体を明るくします。このとき花の輪郭とか消えない程度に上げます。影の部分も合わせて調整しておきましょう。
桜の色の調整
次は桜の色の調整です。やっぱりピンクっぽい色にしたいですよね(本当は違くても)そこで、[色]をクリックして項目を開いたら、[濃淡]のスライダーを上げて全体がほんのりピンク色になるように調整します。
さらに、[暖かさ]のスライダーを調整して、桜色の色味を好みに合わせて調整します。例えば“和”の雰囲気を出したかったらこんな風に[暖かさ]をあげると良い雰囲気になります。
この辺は好みで合わせながら、更に[濃淡]でも再調整してみましょう。
完成
では元の写真と比較してみます。こちらが修正前の写真。
そして、「フォト」で修正した写真がこちら。ちゃんと桜っぽいですし、華やかですよね。勿論人それぞれ好みがありますが。
これってずるくない?と言うかもしれませんが、写真の“現像”は『自分が持っているイメージ』に近づけるための重要な技術で、勿論プロのカメラマンも必ずやっています。まずはフォトを使って自分のイメージしている桜の写真を再現してみて下さい。
桜の写真の思い出
あ、ちなみに昔話ですが、Windows 7の日本語版には、桜の壁紙があったのですが、実はこの写真は私が撮ったものです。
ちゃんとJPEGファイルのExifの作成者の欄に名前が入っていました。
実は当時Windows 7を開発中にMicrosoft社内で、フォトコンテストが行われたんです。撮影者の名前を伏せた社内での人気投票が行われ、各国で1位と2位の写真は壁紙に採用される、といったものでした。そこで嬉しいことに私の写真がワン・ツーフィニッシュとなったんです。
日本のWindowsの開発チームにお祝いしてもらったのはいい思い出です。勿論この写真も当時は「Photoshop」で多少の加工はしていました。