高橋忍のにゃんともWindows
取説にも書いていない!テレワーク時代の最強ヘッドセットAfterShokz OPENCOMMの裏技
2020年12月25日 06:55
骨伝導ヘッドフォンで最も有名なメーカーAftershokzがハイエンドの骨伝導ヘッドセットをOPENCOMMをリリースしました。今回はそれをまるっとご紹介します。
私も買ってからほぼ毎日のオンライン会議で使っているだけでなく、ほぼ一日中つけっぱなしです。近所のコンビニに行くときもつけっぱなしでスマフォで音楽聞いていたり、車で妻を迎えに行くときもつけっぱなし。
使っていると不便なところもありましたが、取説にも書いてない機能なども見つけかなり便利に使えるようになりました。(なお、製品版ではこれらの機能は取説に書いてあるかもしれません)
骨伝導ヘッドフォン
そもそも、耳の近くの骨に音を振動として伝えて聞こえるようにする骨伝導。耳をふさがないという機構により、様々なメリットが生まれます。
- 周りの音が聞こえる
- 会話もできる
- 閉塞感がない
- 蒸れないなど
ただもちろん、デメリットも。
- 少し音が小さい(もちろん大きくできます)
- 音を大きくすると振動でムズムしてだめな人もいる
- 密閉ではないので音質は落ちる、
- 特に、低音が弱い(耳栓で低音強化技も)
人によっては合う合わない、音質に満足できない等があるので、買う前に家電量販店でかならず試聴してから買うべきです。
また、Amazonにはたくさんの格安の骨伝導ヘッドフォンが有りますが、中には骨伝導ではないものもあったりその質は色々。
私もたくさん試しましたが個人的には全て使用に耐えられず。ちゃんとしたものがほしいならお金を出してAftershokzの中レベルから上位のモデルを買うべきと思いました。
Aftershokz OPENCOMM
コロナ禍でオンラインミーティングが激増する中リリースされたのが、マイクが付いた骨伝導ヘッドセットOPENCOMM。はじめはクラウドファンディングで公開されていましたがようやく一般販売となりました。
特徴① DSPキャンセリングムーブマイク
なんと言ってもその特徴はDSPノイズキャンセリングブームマイク。声をクリアに相手に届けます。マイク&ヘッドセットでワイヤレス、さらに周囲の声が聞こえるので在宅勤務には最適なのは言うまでもなし。マイクは上に跳ね上げていれば普通にヘッドフォンとして使えます。
特徴② 驚きの長時間対応と急速充電
本体にはしっかりとバッテリーが内蔵され、連続でも最大16時間使えます。つまり朝から晩までオンライン会議があっても使い続けることができるのです。実際に会議中にワイヤレスヘッドフォンのバッテリーが切れると本当に面倒なのでこれは嬉しい。更に急速充電で5分充電して2時間利用可能。ランチ後に少しだけ充電すれば、丸一日余裕です。
まずは基本操作
ボタンは3つあります。①[音量+]、②[音量の-]、③[マルチファンクション]ボタンです。
電源兼用の[音量+]ボタン
[音量+]ボタンは基本的に電源ボタンを兼用しています。
電源OFF時
- [音量+]を長押しで電源ON
- [音量+]をさらに長押しでBluetoothのペアリングモードに入ります。
電源ON時
- [音量+](もしくは[音量-])を押すとバッテリー状況を通知(4段階)
音楽再生時
- 音量の変更
- [音量+]と[音量-]を同時に長押しで、イコライザーモードの切り替え(普通⇔低音スカスカ)
音楽と着信を操作の[マルチファンクション]ボタン
[マルチファンクション]ボタンはシングルクリック、ダブルクリック、トリプルクリック、そして長押しがあります。
音楽再生時
- シングルクリックで音楽の再生/停止
- ダブルクリックで次の曲
- トリプルクリックで前の曲
着信時
- シングルクリックで着信を受ける・回線を切る
- 2秒長押しすると着信拒否
通常時
- 2秒長押しすると「Siri」や「Google アシスタント」が起動
- ダブルクリックするとリダイヤル
Windows 10で「Zoom」や「Teams」で使う場合の設定方法
OPENCOMMを使う場合、ステレオヘッドフォンのモードと、モノラルヘッドセット(マイク+モノラルイヤフォン)のモードがあり、これに従ってWindowsのサウンド設定で切り替えます。
イヤフォンとマイクは個別に設定ができますが、この時の設定には上記のようなルールがあります。つまりマイクを使う場合はモノラルイヤホンでしか使えず、ステレオヘッドフォンとして使う場合はOPENCOMMのマイクは使えない、ということです。
ステレオヘッドフォンとして使用し、マイクは他のマイクを使う場合
この場合は、設定のサウンド設定で[出力]を[OPENCOMM by AfterShokz Stereo]にして、[入力](=マイク)は別の外部マイクを設定します。
OPENCOMMのヘッドセットとマイクを使う場合
OPENCOMMのマイクも使う場合は、サウンド設定で[出力]を[OPENCOMM by AfterShockz Hands-Free AG Audio]を選びます。[入力]も同じものを選びます。
デバイスを変更したら、マスタ音量のスライダーを変更してみましょう。すぐに音が出ないかもしれませんが、数秒でヘッドセットから音量を変更したときの音が聞こえるはずです。
「Zoom」や「Teams」で使う場合の設定も同じ
「Zoom」や「Microsoft Teams」で使う場合は、同じ設定でOKです。ステレオからヘッドセットに切り替えるとうまく切り替わらない場合があるので、会議が始まる前に余裕をもって設定を変更し、サウンドテストをしましょう。
もしうまく音が出ない場合は、一度「Zoom」や「Teams」を終了して、Windows側の設定を変えてから再度「Zoom」や「Teams」を起動して再生デバイスの設定をします。
USBオーディオアダプターでスイッチで切り替える方法
プロファイルの切り替えは時にうまく行かないこともあります。そんなときに、プロファイルをスイッチで切り替えるUSBオーディオアダプターを使うのも有効な手です。
BluetoothヘッドセットをUSBオーディオに変換してくれるUSBオーディオアダプターはいくつもありますが、この2つは、アダプターのスイッチを押すことでステレオヘッドフォンとヘッドセットを切り替えてくれるので、確実&簡単に使い分けること出来ます。
このアダプターをPlayStation 4に差すとPlayStationでもヘッドフォン/ヘッドセットとして使うことが出来るんです。
マニュアルに書いてない機能① マルチペアリング
OPENCOMMは複数のデバイスとペアリングすることができます。少なくとも5台は確認しています。ただしマルチペアリングした際に問題が有りました。
OPENCOMMはデバイスの切り替えができない!
OPENCOMMを起動すると前回接続したデバイスに自動的に繋がりに行きます。これは便利。デバイスがあればそのまま接続します。問題はデバイスの切り替えです。例えばOPENCOMMをPCと繋いでオンライン会議で使った後、音楽を聞くためにスマフォにつなげたい。
しかし、OPENCOMMにはデバイスとの接続を切り替える方法がありません。本体の電源を落としてまた電源を入れても、その瞬間前に使っていたデバイスと自動的に繋がりに行きます!
なので、接続を変えるには前に使っていたデバイスとの接続を切って(PCやスマフォからOPENCOMMとの接続を切って)新しいデバイス(スマフォ)と接続しないといけません。正直 無茶苦茶面倒 で使うのやめようかと思いました。
隠しコマンド? マルチポイント
しかし、実はOPENCOMMには2台のデバイスと同時に接続できるマルチポイント機能があるんです。しかし標準ではその機能はONになっていません。
OPENCOMMをマルチペアリングモードにするには、以下の手順でマルチポイントモードになるように設定します。こうすることで1台目のデバイスに自動接続したままで2台目のデバイスにつなぐことができます。
- 電源ONから[音量+]ボタン長押し
- ペアリングモードに入ったらそのまま押し続け
- さらに[マルチファンクション]ボタンも長押しします
- 数秒するとマルチポイントモードになったアナウンスがあります
マルチポイントは2台まで
ただし、マルチポイントは2台までなので、PC、スマフォに続けて更に今度はタブレットでも使う場合は、やはりPCかスマフォを一旦接続解除しないといけません。少なくとも両方つながってたらですけどね。
マニュアルには書いてない機能② リセット
これはめったに使うことはないと思いますが、なんかOPENCOMMがおかしくなった、ペアリングを全部最初からやり直したい。そんな場合はリセットです。
リセット方法
- 電源ONから[音量+]ボタン長押し
- ペアリングモードに入ったら一旦離す
- [音量+]と[音量-]、[マルチファンクション]ボタンの3つをすべて同時に長押しします
- 数秒するとブーブーという音がしてリセットが完了します
リセット後は、PCやデバイスにOPENCOMMとのペアリング情報が残っていても使えません。なのでデバイス側のペアリング設定も一旦削除して、もう一度再度ペアリング設定を作りましょう。
にゃんとも周りが聞こえるって大事
ヘッドセットをして仕事をしていると、猫の鳴き声にも気が付かないことがほとんどです。
ご飯が欲しい、遊んでほしい、なんか取ったどーーーー! にゃんこの主張にも反応してあげるのは、人としての大事な仕事だと思います。そのためにも骨伝導はおすすめです!