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パワポで動画撮影・編集できるって知ってた? 隠れた名機能「画面録画」を使ってみよう
2022年1月24日 06:55
目の前の画面を撮影する「スクリーンショット」は使ったことがありますよね。では、操作説明などに利用する「動画」の撮影はどうでしょう? 専用のアプリが必要なイメージがありますが、実は「PowerPoint」でも撮影可能なのです。パワポの隠れた名機能[動画記録]を使います。普段クリックすることの少ない[録画]タブに含まれています。
この機能は、最新のPowerPoint 2021のほか、PowerPoint 2019/2016/2013、Microsoft 365で利用可能です。指定した範囲を動画で記録し、そのままスライド内に挿入でき、挿入後は動画のサイズ変更や不要個所のトリミングも可能。MP4形式のファイルとして保存することもできます。
動画として記録する範囲は任意で指定でき、社内システムの操作説明の動画作成やビデオ会議の記録用のツールとしてなど、幅広い利用シーンが考えられます。操作自体は簡単なので、さっそく使ってみましょう。
※本稿の内容は「Office Professional Plus 2021」で動作確認しています。
スライドショーの録画とは異なり、デスクトップの任意の範囲を撮影できる
[画面録画]の機能は、スライドショーを記録する[録画]とは別の機能です。指定した「任意の範囲」をそのまま動画として記録します。以下は、Webページを[お気に入り]に登録する操作を記録した動画です。
録画を開始するときは、まず録画したいウィンドウを開いておきます。[録画]タブの[自動再生メディア]グループにある[画面録画]をクリックすると、録画用のドックが表示され、録画範囲を指定したり、音声を録音やマウスポインターを撮影するかどうかを設定して録画を開始可能です。録画の開始前なら何度でも範囲を指定し直せます。また、録画はそのままスライドに挿入されるため、新しいスライドを選択しておきましょう。
録画の開始後にドックは最小化され、停止方法に少々戸惑います。[Win]+[Shift]+[Q]キーで停止可能ですが、ドック右下のアイコンをクリックしてピン留めして、[停止]ボタンを押せる状態にしておいてもいいでしょう。
録画した動画の編集
必要な部分のみを切り抜く
自動的にスライドに挿入された動画は、そのまま再生可能。スライドの要素として動画を埋め込むなら、四隅のハンドルでサイズ調整するだけです。余計な範囲が映り込んでいる場合は、静止画と同じように「トリミング」で切り抜きも可能です。
動画の前後を取り除く
撮影開始時の予備時間や終了時の間を取り除いて尺を詰めることも可能です。前後の不要な部分を取り除くには[ビデオのトリミング]の機能を使います。動画を右クリックして[トリム]を選択します。
MP4形式のビデオファイルとして書き出す
一般的なビデオファイルとしてMP4形式で書き出すことも可能。他のアプリでも活用できるので汎用性があるでしょう。ただし、音声はモノラル、サイズは指定した録画範囲に依存します。
不要個所の削除やトリミングの結果をビデオファイルとして書き出す
前述の方法でビデオファイルを書き出した場合、撮影したままの状態となり、動画の不要な部分を削除した結果や動画の前後をトリミング結果は反映されないのです。これを回避するには[ビデオにエクスポート]の機能を利用します。
[エクスポート]はスライドをビデオファイルとして書き出す機能です。動画の周りの余白が不要な場合は、動画の表示サイズを確認してスライドのサイズを合わせ、余白のない状態にしてから操作してください。
一般的に撮影した動画のクロップやトリミングは専用のソフトが必要になりますが、PowerPointで完結できるなら取っつきやすいのではないでしょうか。ぜひ試してみてください。