残業を減らす!Officeテクニック
パワポの「ズーム」を使いこなしてプレゼンの「段取り力」を見せつけよう
資料の仕上がりの違いが、プレゼン力の決定的差ではない!
2022年3月22日 06:55
プレゼンテーションは資料の仕上がりよりも本番での進行が大事とも言われます。作り込んだ資料でも、スライドの切り替えにモタついたりすると、この人大丈夫かな? なんて感じることもありますよね。
「ズーム」は、プレゼンテーション中の 段取り力 をアップしてくれる機能です。選択したスライドをまとめてリスト化し、埋め込まれたサムネイルのクリックでそのスライドからスライドを再生できます。
スライドの冒頭に埋め込んで目次のように利用できるほか、最後の質疑応答のスライドに仕掛けておけば、すばやく該当のスライドにジャンプすることもできます。「ズーム」の機能は、PowerPoint 2021/2019、Microsoft 365のPowerPointで利用可能です。
スライドの一覧を作る場合、スライドのスクリーンショットに「リンクを挿入」でリンクを追加している方もいるかもしれませんが、「ズーム」を使えば、その手間は不要です。「サマリーズーム」「セクションズーム」「スライドズーム」の3つのうち、利用頻度の高い「サマリーズーム」だけでもかなり便利です。さっそく試してみましょう。
利用頻度の高い「サマリーズーム」
「サマリーズーム」は名前の通り、概要をまとめるズームです。すべてのスライドから必要なスライドを選択してまとめます。視認性を優先して数点に絞ってもいいですし、「サマリーズーム」を基点としてプレゼンするなら主要なスライドを全部含めてしまってもいいでしょう。
操作は[挿入]タブから[ズーム]-[サマリーズーム]をクリックし、必要なスライドを選択するだけ。「サマリーズーム」のスライドが挿入されるので、任意の位置に移動して調整します。
「サマリーズーム」を挿入すると、自動的にセクションが表示されます。「セクション」の設定は、ベースにするスライドのデザインによります。この時点で意識する必要はありませんが、「セクションズーム」の機能を利用する際、セクションの設定がポイントになります。意図と異なる場合は追加・削除で修正しておきましょう。
ここでは、サマリーズームのスライドを最後に移動して「質疑・応答」としました。スライドショーの実行中にサムネイルをクリックすると、該当のスライドに切り替わります。サマリーズームに戻るときは、画面左下の[▲]のアイコンをクリックです。
時短にも活用したい「セクションズーム」
「セクションズーム」の使い方は「サマリーズーム」とほぼ同じです。ただし、事前にセクションを設定しておくことがポイントです。また、表示中のスライドにまとめて挿入されるので、セクションズーム用のスライドも用意しておきます。
セクションの区切りにジャンプ可能なので、時間のない時に特定の議題に絞ってスライドを再生できるメリットもあります。最後のスライドに埋め込んで、質疑応答への対応に利用してもいいでしょう。
特定のスライドを行き来したい時は「スライドズーム」
例えば、まとめのスライドと表やグラフなどの詳細データのスライドを切り替えながら説明したい場合は「スライドズーム」が便利です。1枚以上のスライドを選択して、特定のスライドにリンクするサムネイルを埋め込めます。リンク先とリンク元のスライド双方に埋め込んでおくと便利ですね。