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変体仮名のTrueTypeゴシック体フォント「Koin変体仮名外字ゴシック(フリー版)」

そば屋の暖簾や老舗の看板などで見かける“難しいひらがな”を外字で使える

(11/03/09)

「Koin変体仮名外字ゴシック(フリー版)」「Koin変体仮名外字ゴシック(フリー版)」

 日本で明治時代まで実際に使われていた“変体仮名”をゴシック体にしたTrueType外字フォント。基本の変体仮名83文字、濁音などを含めて全134文字を収録。そば屋の暖簾や老舗の看板などで今も見かける“難しいひらがな”を外字登録で使用できるようになる。

 変体仮名とは、明治時代の学校教育でひらがなが“一音一字”に決まるまで一般に使用されていた、いわば古い仮名文字のこと。現在でもたとえば、そば屋の暖簾に書かれた“生そば”の文字、老舗の看板にある店名の一部、旧街道の道標などに見ることができ、何と読むのか気になっていた人もいることだろう。

 本ソフトはそんな変体仮名をゴシック体で書くためのTrueType外字フォント。インストール手順は一般的な日本語TrueTypeフォントとは異なり、まずWindows標準の「外字エディタ」を使って“MS ゴシック”など既存のTrueTypeフォントにリンクさせる。さらに、同梱されているテキスト形式のMS-IME用ユーザー辞書ファイルをMS-IMEに辞書登録することで、MS-IMEから変換して入力できるようになる。

 なお筆者が試したところ、いったん変体仮名をMS-IMEのユーザー辞書へ登録したあと、そのユーザー辞書からインポートすることで、ATOKや「Google 日本語入力」でも簡単に利用できることを確認した。また作者のサイトでは、明朝体の変体仮名フォントや、文字数が大幅に拡張されたシェアウェアで明朝体の変体仮名フォントも公開されている。

【著作権者】
Koin 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(11/03/01)

(川原 徹也)