どれ使う?プログラミング教育ツール
「LINE entry」の入門コンテンツ“ミッション”はゲーム感覚でキャラクターの動きをプログラミングできる
2020年6月11日 06:55
2020年度からついに小学校でプログラミング教育が実施されます。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。
子ども向けのプログラミング学習用「LINE entry」(以前の紹介記事)に、新たにゲーム感覚で取り組める学習コンテンツ“ミッション”が追加されました。以前から学習用のコンテンツはありましたが、テーマに沿ってある程度まとまりのある制作をするタイプのものだったので初めてアプリに触れる子どもがひとりで取り組むのは少しハードルが高かったかもしれません。その点、この“ミッション”は、キャラクターの動きをプログラムするという目的がはっきりしていて、使えるプログラムブロックや機能が限られているので、簡単に取り組むことができます。
ゲーム感覚でキャラクターを動かす
nの上部メニュー[学ぶ]に入ると、上の方に3つの“ミッション”が表示されます。ここからミッションを選んで入っていきましょう。一番左から右に向かって順に難易度が上がっていくので、まずは『サリーを探せ』を選びます。
“ミッション”を開くと、すぐに説明や使い方ガイドが表示されます。
ひとつの“ミッション”が複数の小さなステージに分かれていて、最初は[前に進む]ブロックを必要な数並べるだけでゴールにたどり着ける簡単なステージから始まります。目的に合わせてキャラクターを動かすプログラムを組んで[スタート]ボタンで動かしてみましょう。
うまく動けなければヒントが表示され、クリアすると次のステージに進めます。
ステージが進むと、左右に回転するブロックや障害物をキックして壊すブロック、繰り返しのブロックなどが登場し、難易度が少しずつ上がっていきます。プログラムの実行中は、作成したプログラムのどこを実行しているかがハイライトされるので動作を確認できます。うまくゴールに行けなかったときは、どこが原因なのかを見つけやすく便利です。
条件の使い方もキャラクターを動かして体験
『サリーを探せ』以外のミッションも見てみましょう。『サリーを救え』では、繰り返しのパターンを見つけてプログラムするステージが増え、条件も登場します。
『サリーと脱出』では、繰り返しと条件を使いこなすためのステージが用意されています。動作パターンの繰り返しだけでなく、条件を入れた動きを繰り返すパターンも必要となり、より効率のよいプログラムを作ることが求められます。
この学習コンテンツ“ミッション”は、ブロックを組み合わせるというプログラミング手法に慣れて、順次、反復、条件という3つの基本概念を体感することが目的です。いずれもゲーム風の仕立てにしてあり、障害物をよけたり敵を倒したりするシーンが含まれているので、楽しみながらパズル感覚で進められます。大人がサポートしなくても子どもが自分で進められるので、初めて「LINE entry」に触る子ども達がツールになれるための入り口として挑戦するのにぴったりでしょう。
プログラミングの醍醐味はプログラムを組んで作品を作ることですから、基本的なコンセプトに慣れたら、ぜひ作品作りにも挑戦してみてください。