どれ使う?プログラミング教育ツール
順次処理・繰り返し・分岐を学べる無料のプログラミングパズルゲーム「アルゴロジック」
2021年10月14日 06:55
子ども向けのプログラミングツールには、ゲーム感覚で課題に挑戦してプログラミングの基礎になる考え方に親しむ「ステージクリア型」と、自由な発想でプログラミングで作品作りをする「クリエイティブ型」があります(→詳しくはこちら)。
今回紹介する「アルゴロジック」は「ステージクリア型」。プログラムの基本となる3つの考え方「順次処理」「繰り返し処理」「分岐処理」にゲーム感覚で慣れることができます。
キャラクターをプログラムで動かして旗を取るのがミッション
「アルゴロジック」はWebブラウザー上で動作する無料のツールです。現在公開されているのは2020年7月にリニューアルされた新バージョンですが、旧バージョンは、プログラミングツールとしてはかなり早い時代から存在していたので実はけっこうな老舗系ツールです。一般社団法人電子情報技術産業協会が開発していて、旧版はFlashで作られていたためFlashの対応終了に合わせて現在のHTML5版がリリースされました。
「アルゴロジック1」を開くとジュニア問題とチャレンジ問題にわかれていて、それぞれたくさんの問題が並んでいます。最初はとても簡単ですが、少しずつレベルアップしていきます。慣れている人は適当に選んでやってみて、簡単だったら飛ばしながら挑戦してもいいですね!
これがゲーム画面。キャラクターが旗を取るのがミッションです。右側の矢印などのブロックをドラッグして並べてキャラクターの動きをプログラミング! STARTボタンを押してキャラクターを動かしてみて、無事に旗を取ることができればクリアです。
斜めに動けるなど独特な動かし方のルール
「アルゴロジック1」は、キャラクターを動かすプログラムのルールがちょっと独特な部分もありますが、ルールはツールごとに違うものなので、すぐに慣れるでしょう。他の「ステージクリア型」のツールに慣れている人ほど一瞬戸惑うかもしれません。
「アルゴロジック2」では「分岐処理」の問題も!
「アルゴロジック2」は、「順次処理」と「繰り返し処理」に加え「分岐処理」も扱います。ブロックのスタイルが「アルゴロジック1」とは違い、ブロックの役割が文字で表現されています。また、キャラクターを動かすプログラムのルールも、より一般的で斜め移動などはできません。
紹介したのは簡単な問題ばかりですが、だんだんレベルアップしていくので頭をひねって挑戦する問題が増えていきます。いったんクリアできても、最短工程にするために再チャレンジしたくなることも。パズル感覚で、プログラミング頭のウォーミングアップになるでしょう。気軽に試せますから、隙間時間にチャレンジしてみては?
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。