【第421回】
多彩なアクションを楽しめる横スクロールアクションゲーム「てっぽマン2」
バク宙・壁キックなどのアクションやさまざまな武器を駆使して難関を突破せよ!
(10/07/23)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、多彩なアクションと武器でステージ内の難関を突破していく硬派な横スクロールアクションゲーム「てっぽマン2」を紹介しよう。
シンプルな操作の組み合わせで多彩なアクションを実現
「てっぽマン2」は、裸にマスクとマントという一風変わったスタイルの主人公を操作し、敵を倒したり仕掛けを解いたりしながらステージのクリアを目指す横スクロール型のアクションゲーム。画面構成は2Dサイドビューで、80年代のアクションゲームを彷彿とさせるシンプルなグラフィックだ。操作の基本は移動、攻撃、ジャンプのみと非常にシンプルながら、移動とジャンプの組み合わせでバク宙や壁キックなどの多彩なアクションを繰り出せるのが大きな見どころとなっている。
ステージ内にはさまざまな仕掛けがあり、アクションによって切り抜けたり、ステージ上で手に入る武器の活用が必須。慎重な操作が求められる場面が多く、難易度は高めだがそれだけに達成感のあるゲームに仕上がっている。“熟れる前の黄色いバナナを売りさばく悪人を倒せ”というストーリーもユニークだ。
主な操作方法は、カーソルキーの左右で移動、[Shift]キーでジャンプ、[Ctrl]キーで攻撃となっている。また、カーソルキーの左右はすばやく2回押すとダッシュとなり、移動速度とジャンプ力が大幅に向上。ダッシュを使わないと飛び移れない場所も多い。
このほか、ダッシュ中に移動方向と逆のカーソルキーと[Shift]キーを同時に押すと非常に高く飛べる“バク宙”、ダッシュの瞬間に[Shift]キーを押すとゆるやかに飛びながら着地する“滑空”、ジャンプ中に壁へ触れながら再びジャンプすると壁を蹴ってより高く飛べる“壁キック”となる。
攻撃方法は、ゲーム開始時はナイフによる近接攻撃だが、宝箱を開けたり敵を倒すと武器が出現し、カーソルキーの下で拾うことで攻撃方法を切り替え可能。武器は銃が多く、種類によって攻撃範囲や残弾数が異なる。残弾数は画面左上に表示される仕組みだ。また、敵の攻撃に当たると画面右上にあるハートが減っていき、ゼロになるとミス。残機が1のときにミスをするとゲームオーバーだ。コンティニューはなく、ゲームの最初からやり直しとなる。
黒いバナナが全ステージクリアのカギを握る
基本的には、ステージの最後まで到達できればクリアで次のステージが開始される。しかし、それだけでは全ステージをクリアできないのが本ゲームの大きなポイント。各ステージには“黒いバナナ”が隠されており、それを一定数以上取らないと後半のステージには進めないのだ。黒いバナナは取りにくい場所にあることが多く、どうやったらそこへ移動できるか考えるのも本ゲームの醍醐味。また、黒いバナナはそのステージで取った数だけ、ステージクリア時に残機が増えるオマケもついている。
なお、難易度は全体的に高めだ。パズル的な要素もあり、壁を壊すための爆弾を別の場所で爆発させてしまっただけで先に進めなくなるなど手詰まりも起こりやすい。こういった場合は[J]キーを押せばわざとミスになり、ステージの最初から再開できる。
また、武器は拾う順序が重要となってくる。これは、武器は同時に1つしか持てず、別の武器を拾うと前の武器は捨てられ再び拾うことはできないためだ。たとえば壁の前に銃と爆弾がある場合は、手前に銃があっても先に拾ってしまうと爆弾を拾うために捨てなければならず、壁の向こうに敵が居たらピンチとなる。そのため、あえて拾わずに爆弾で壁を壊したあと、銃を拾いに戻るといった対策が必要となる。
そのほか、高い場所へ登るのに必要な“バク宙”はタイミングが非常にシビアで、自由に出すのが難しい。ステージ4以降では必須となるテクニックだけに、敵の少ない序盤で練習しておくのがベターだ。さらに、“滑空”を使うと水切りのように水面を跳ねていけるので、一見すると届きそうにない場所にも移動が可能となる。また、壁に密着してジャンプしてから爆弾を投げると爆風でさらに飛び上がり、高い位置から長距離の“滑空”が可能になるのも覚えておきたい。後半のステージで必要になるテクニックだ。
ゲームを進めるとボス戦ステージも登場する。ボスは攻撃力、耐久力ともに高く、ゴリ押しで勝てるような相手ではない。しっかりと攻撃パターンを見極めて、着実にダメージを与える必要がある。コンティニューがないだけに常に緊張感があるのが、本ゲームの難しいところであり、面白さでもある。
本作はコミカルな画面とは裏腹に、ジャンプにちょっと失敗しただけでミスになるなど、操作に慣れないと序盤のステージでも苦戦する難易度だ。ただしパズル的な要素が強いため、反射神経が必要というよりは、失敗しながら覚えていくゲームと言える。時間制限はないので、焦らずにじっくりとプレイするのがクリアへの近道だ。頭脳と絶妙な操作の両方が必要となるだけに、達成感はバツグン。やり応えのあるアクションゲームを求めているならプレイして損のない1本だ。
- 【著作権者】
- ウータ 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows XP/Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.04(10/06/26)
- 【ファイルサイズ】
- 1.57MB