“HSPプログラムコンテスト2012”編集部オススメゲーム集

　『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、毎年恒例となっているプログラミングコンテスト“HSPプログラムコンテスト2012”の応募作品のなかから、編集部がオススメする4本のソフトを紹介しよう。

　“HSPプログラムコンテスト”は、フリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」で作成したプログラムのコンテスト。10年目を向かえた“HSPプログラムコンテスト2012”には、310本もの作品が応募された。今回紹介する4作品のゲーム以外にも、たくさんのゲームやソフトをコンテストの公式サイトからダウンロードできるので、いろいろな作品をプレイしてみてほしい。

タイムアタック制の縦スクロールシューティング「ALPHA MANEUVER」

「ALPHA MANEUVER」

　「ALPHA MANEUVER」は、タイムアタック制の縦スクロールシューティング。一般的なシューティングゲームにおける“残機”の概念がなく、3分間の制限時間が切れるとゲームオーバー。制限時間は時間経過のほか、敵に当たることで大幅に減少する。ただしアイテムを取得することで制限時間を延長させることが可能となっている。

　時間制限とともに本作の大きな特徴となるのが、自機の形態を切り替えられること。アーマードフォーム（戦闘機型）とバルキリーフォーム（人型）という、移動速度や攻撃性能の異なる2パターンの形態が用意されている。形態の切り替えはボタン一発で行えるが、無制限に切り替えられるわけではない。

　戦闘機型のときにダメージを受けると自動で人型へ切り替わるが、戦闘機型と人型ではダメージを受けた際に制限時間が減少するペナルティが異なり、人型時のほうが大きくタイムをロストする。

　戦闘機型から人型へ切り替える際は、敵機にダメージを与えることが可能。逆に人型から戦闘機型へ切り替えるときは“アーマーストック”の消費が必要で、“アーマーストック”がない場合は切り替えを行うことができない。

　また、人型時には戦闘機型への切り替えを行わずに“アーマーストック”を消費して制限時間を延長させる“コンバート”を活用できる。なお本作にはボス戦やステージはなく、制限時間が切れるまで敵を倒し続ける純粋なスコアアタックゲームとなっている。

ブロックを動かして正方形を作るパズルゲーム「てとらきっと」

「てとらきっと」

　「てとらきっと」は、ブロックを動かして正方形を作るパズルゲーム。ステージ上には長方形やL字型などさまざまな形状のブロックが配置されている。これらのブロックを動かして、すべてのブロックを使って正方形を形取ることができればステージクリア。

　ブロックを動かす場合は、動かしたいブロックとほかのブロックの面が接している必要がある。接している部分を滑らせるようにしてのみ移動可能で、ほかのブロックから離れ小島になってしまったブロックは動かすことができない。

　隣接している複数のブロックをまとめて移動させることも可能。もちろんこの場合も、ほかのブロックと面が接している必要がある。またステージによっては、移動させることのできないブロックが出現することも。クリア条件となる正方形は、すべてのブロックを利用し、全体的に見て正方形であれば、正方形の中に空きがあってもよい。実際にプレイしてみるとすんなりとルールは飲み込めるものの、クリアするにはかなり頭を使うパズルゲームだ。

カーソルキーだけでサクサク進める2Dアクション「スルーアウト」

「スルーアウト」

強力なボスとの戦いも

　「スルーアウト」は、簡単操作でサクサク進める、シンプルな横スクロール型の2Dアクションゲーム。特徴は、カーソルキーだけで操作できること。とはいえ、キーを連続で入力するなどの操作により、ダッシュ、ジャンプ、パンチ、タックル、飛び蹴りなど多彩なアクションを楽しめる。

　敵を倒しつつゴールへ到達すればステージクリア。ボス戦も用意されている。また敵を倒すとアイテムが出現し、取得すると剣や魔法など強力な攻撃が可能となる。これらの攻撃には制限時間が設けられており、基本的にはアイテムによる特殊攻撃を使って敵を倒し、さらに次のアイテムを取得するという流れになるだろう。

ほのぼの系まったり座布団アクション「コタツでミカン3D」

「コタツでミカン3D」

　「コタツでミカン3D」は、ほのぼのとした3Dアクションゲーム。舞台となるのは、畳の部屋にこたつが置かれた和風の空間。ゲームの目的は、座布団に乗ったキャラクターをぶつけ合い、ほかのキャラクターをこたつに押し込むこと。ほかのキャラクターをすべてこたつに押し込めれば勝ちとなる。

　制限時間は45秒。自分のキャラクターがこたつに押し込まれたら即負けとなるほか、最後まで複数のキャラクターが残った場合は引き分けとなる。カーソルキーの左右でキャラクターの向きを変え、スペースキーを押せば向いている方向へ突進できる。また、特定の条件が揃うと強力な“ブラスト！”を繰り出すことも。

　ほかのキャラクターを押し込もうとするも、自らこたつに突っ込んで負けてしまったり、逆にじっと見ているだけでほかのキャラクターが自滅していき、何もせずに勝利してしまうこともしばしば。まったり遊びたいときにちょうどいいゲームだ。