週刊VRウォッチ

クアルコムが一体型VRヘッドセットの性能をさらに向上、解像度は4Kへ

 先週は、マイクロソフトのWindows MRヘッドセットやクアルコム(Qualcomm)の新しい一体型VRヘッドセットに関するニュース、HTC Viveで知られるHTCのVR部門とスマートフォン部門の統合などが報じられました。

 中でも、クアルコムの新しい一体型VRヘッドセットに注目すべきでしょう。クアルコムは、主にスマートフォン向けのチップセットで知られるメーカーです。昨今、クアルコムはVRにも力を入れており、同社のチップセットを用いたVRヘッドセットのリファレンスモデル(メーカー向けに出される開発モデル)を発表しています。

 今回発表されたリファレンスモデルでは消費電力の3割削減に加え、グラフィック処理速度を前モデル比で3割向上させたほか、ディスプレイ解像度が最高で片目2,000×2,000ピクセルの実現が可能といったスペックの向上が明らかになりました。消費者向けVRヘッドセットでのディスプレイ解像度は、現在最高でも片目1,600×1,440ピクセルであることから、2,000×2,000ピクセルが実現されれば大きな進歩となります。

 この情報はあくまでリファレンスモデルに基づいたものであるため、これらのスペックがそのまま製品化される保証はありません。しかし実現されれば、VR体験の没入感が大幅に増すため、期待したいところです。

  • VR部門の伸張へ HTC、スマホ部門とVR部門を統合
  • 解像度は4Kへ クアルコム、一体型VRヘッドセットの性能をさらに向上
  • ASUSのMRヘッドセットが429ドルで発売へ
  • Windows MR用ハンドコントローラー単体発売へ

Think ITの『週刊VRウォッチ』2018年2月26日版で続きを読む