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Gmailを簡単にローカル環境で管理できるメールソフト「Thunderbird」

必要なラベルのみを同期することも可能

「Thunderbird」

GmailなどのWebメールを簡単に同期できる「Thunderbird」

 Windows 10に標準搭載の「メール」に慣れないという話をよく聞く。メールソフト選びに迷っているなら、3ペイン型の「Thunderbird」はいかがだろうか。「Firefox」を提供するMozillaが開発しており、セキュリティ面でも定評がある。会社のメールや個人で利用しているプロバイダーメールはもちろん、GmailなどのWebメールを簡単に同期できる。Webメールを同期できるメールソフトはほかにもあるが、「Thunderbird」はGmailのラベルをフォルダーとして同期できるのが特徴だ。

Gmailのセットアップはウィザードに従うだけ

 セットアップウィザードに従えば、すぐにGmailを同期できる。送信・受信サーバーなどが自動的に設定されるのは助かる。「Thunderbird」の初期画面で[新しいアカウントを作成する]エリアの[メール]をクリックすると、ウィザードが開始される。すでに「Thunderbird」を利用している場合は、画面右上の[≡]ボタンから表示されるメニューで、[新規作成]→[新しいメールアカウントを取得]を選択する。

ウィザードの初期画面。[メールアカウントを設定する]をクリックする
Gmailのメールアドレスとパスワードを入力する
送信・受信サーバーなどは自動的に設定される。[IMAP(リモートフォルダー)]が選択されていることを確認して[完了]をクリックする。続けて、Googleアカウントへのログインとアクセス許可の画面が表示されるので、「Thunderbird」からGoogleアカウントへのアクセスを許可しておく
設定が完了するとGmailの同期が開始される

同期するメールやラベルなどの自由度も高い

 Gmailで利用しているラベルは、「Thunderbird」ではフォルダーとして扱われ、Gmailにてラベルを適用した場合、「Thunderbird」では同名のフォルダーが作成される。逆に「Thunderbird」でフォルダーを作成するとGmailにもラベルが作成される。必要なラベル(「Thunderbird」ではフォルダー)のみを同期することが可能だ。Gmailの同期により、ローカルドライブのディスク容量が心配なら、直近のメールのみをローカルに保存することもできる。設定した期間より古いメールは内容を表示した時にダウンロードされる仕組みだ。

同期するラベルを選択できる。メールアカウント名を右クリックして[購読]を選択する
同期するラベルのみチェックを付ける
同期するメールの期間を指定しておけばローカルのディスク容量を節約できる。古いメールは内容を表示した時にダウンロードされる