Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-

難しい設定は不要! 手軽に接続できる無料リモートデスクトップソフト「AnyDesk」

インストールするだけの簡単操作

「AnyDesk」

設定不要でリモートデスクトップを実現できる「AnyDesk」

 外出先から自宅のパソコンを操作できるリモートデスクトップのソフトは多くあるが、設定が難しいものが多い。何度か挑戦して断念してしまった方もいるだろう。今回紹介する「AnyDesk」をぜひ試してみて欲しい。リモート操作する側とされる側の双方にアプリをインストールする必要があるが、接続は非常に簡単。例えば、離れた場所に住んでいる家族にパソコンの操作を聞かれたとき、画面を見ながら説明したい。といった用途に最適だ。

設定に必要なのは“AnyDesk アドレス”のみ

 双方のパソコンにあらかじめ「AnyDesk」をインストールし、起動しておく。リモート接続される側(操作される側)は、接続相手に“AnyDesk アドレス”を教えるだけだ。複雑な設定は必要ない。リモート接続が要求されると、リモート接続される側のデスクトップにダイアログが表示されるので、[承認]ボタンを押せばリモート接続を確立できる。勝手にリモート接続されることはなくセキュリティー面でも安心だ。なお、リモート接続を承認するダイアログを表示せずに接続を許可する“無人アクセス”の機能も用意されている。

設定に必要なものは、リモート接続される側のメイン画面の[このワークスペース]に表示されている“AnyDesk アドレス”のみ。接続したことのあるリモート接続先は画面下部にリストで表示される
リモート接続が要求されるとダイアログボックスが表示される。[承認]ボタンを押せばリモート接続完了だ
リモート接続中はチャットも可能だ。ほかのアプリを開きながら操作について問い合わせることもできる
リモート接続を承認するダイアログを表示せずに接続を許可したい場合は“無人アクセス”の機能を使う。別途パスワードを設定する。外出先から自宅のパソコンに接続するときなどに使える

リモート接続の自由度が高い

 キーボードやマウスの利用、クリップボードの共有、音声の有無など、リモート接続時の自由度は高い。また、画面の縮小・拡大、画像の品質なども細かく設定できる。なお「AnyDesk」は、“DeskRT”と呼ばれるGUIに特化した専用のビデオコーデックが搭載されており、低遅延、高速データ転送、60fpsのフレームレートの性能が公式サイトでも謳われている。Windowsのほか、Mac OS、iOS、Androidなど、さまざまな環境にあわせたアプリが提供されているのは使い勝手がいい。

キーボードやマウスの利用、クリップボードの共有、音声の有無などの設定はダイアログボックスから行う
メイン画面右上のメニューから画面描画に関する設定が行える