Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-
音声の切り出しやノイズ除去なども簡単な音声ファイル編集ソフト「SoundEngine」
複数ファイルの一括処理も可能
2018年9月20日 06:55
急ぎの調整でも安心。音声ファイルのプレイヤーとしても使える
会議や打ち合わせの際に録音したボイスメモの扱いに困る。面倒なので録音したままバックアップもとっていないことがあるだろう。そんな時は簡単操作が魅力の「SoundEngine」はいかがだろう。とにかく単純に、音声ファイルの不要な部分を削除したい、音量レベルはそろえたいといった要望に応えてくれる。WAVE/Ogg Vorbis形式に対応するほか、個人・教育利用であれば無料のチケットを取得することで利用できるPro版ではMP3形式の音声にも対応する。編集目的でなくても、自分で録音した音声ファイルのプレイヤーとしても使い勝手がいい。
各種の調整や不要な部分の削除が簡単に行える
音量の調整やノイズの除去など、音声ファイルに関してよく行う調整項目は[音量]メニューにまとめられている。各項目を選択すると、該当するダイアログボックスが表示される。[ライブラリー]プルダウンメニューでプリセットされた設定を呼び出すことが可能なので、たいていの場合はパラメーターを細かく調整する必要はない。調整後はメイン画面の[保存]ボタンで上書き、[別名保存]ボタンでファイルを別名保存できる。
取り込んだ音声ファイルの波形がメイン画面に表示される。[拡大]ボタン・[縮小]ボタンで時間軸を伸縮させたり、[再生]タブの[再生速度]で再生スピードを調整したりすることが可能。波形をドラッグして不要な部分を選択して[Delete]キーを押せば削除できる。
複数の音声ファイルを一括で調整できる
マクロのように独自の“スクリプト”を記述することで、よく使う処理を保存しておいてあとから再利用したり、複数のファイルに特定の処理を一括適用することが可能。例えば特定のデバイスで録音した音声ファイルなどの音量が小さい時など、複数の音声ファイルを一括で音量調整することもできる。
[スクリプト]タブで確認できる調整内容を保存しておけば、[スクリプト]メニューから利用できるようになる。デフォルトで“ノーマライズ一括処理”など、よく使われる処理のスクリプトが用意されているので、難しいスクリプトを記述しなくても気軽に利用できる。
音源作成用としても使える
マイクやライン入力などからの音声を録音することも可能。また、テレビなどで見かける音声マスクなどの特殊なエフェクトをかけることもできる。そのほか、さまざまな活用方法については作者の公式サイトが詳しい。