「Fall Creators Update」の知られざる仕様変更に対し、秀まるお氏が対策ツールを投入

縦棒の点滅で文字の入力位置を示す“キャレット”。「Windows 10 Fall Creators Update」ではフォーカスを得て数秒後に明滅が止まってしまうように

　筆者は知らなかったのですが、「Windows 10 Fall Creators Update」（バージョン 1709）では文字入力カーソル（キャレット）の仕様が変更されており、フォーカスを得て5秒ほどが経つとキャレットが明滅を止めてしまうようになったそうです。これはWindows標準のキャレットを利用している場合のみ起こることだそうで（自前で実装している場合は影響なし）、「Fall Creators Update」を適用済みのPCで「メモ帳」を起動してみたところ、実際にキャレットの明滅が止まってしまうことを確認できました。

「KeepCaretBlink」v1.00

　これに目を付けたのが「秀丸エディタ」の開発で知られる“秀まるお”こと斉藤秀夫氏。さっそくキャレットの明滅を維持するソフト「KeepCaretBlink」を開発、サイトー企画のWebサイトで無償公開してくれました。

　「KeepCaretBlink」はタスクトレイ常駐型ソフトになっており、実行するだけで機能します。OSへサインインすると自動で実行される仕組みになっているため、インストールして実行すれば、ユーザー側ですべきことはもう何もありません。あとは放置しておくだけで、「Fall Creators Update」がキャレットの瞬きを止めてしまうのを防止してくれます。

　こうした細かいことにも目を配り、即座に対策ツールを投入してくるところは“流石、秀まるお氏だ”と舌を巻くばかりです。

　なお、管理者権限で実行されているソフトには効果がないとのこと。どうしてもキャレットの明滅を継続させたい場合は「KeepCaretBlink」を管理者権限で起動すればよいそうですが、そこまでする必要はあまりないでしょう。