やじうまの杜
「Windows 7」のサポート終了まで残すところあと1年 ~「Office 2010」の終了も近し
できるだけ早く「Windows 10」への移行を済ませよう
2019年1月15日 06:00
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米国時間1月14日で、「Windows 7」のサポート終了まで残すところあと1年。2020年1月14日をもって「Windows 7」の延長サポートは終了し、それ以降、セキュリティパッチの提供は打ち切られます。新たな脆弱性が発見されてもベンダーによる修正は期待できないため、脆弱性を悪用した攻撃を受ける可能性が高まります。
独立行政法人・情報処理推進機構(IPA)が発表したまとめによると、昨年、“JVN iPedia”に登録された「Windows 7」の脆弱性は合計で124件。そのうち、約3割が深刻度のレベルがもっとも高い“レベル 3”の脆弱性でした。
サイバー攻撃の手法は年を追うごとに高度になっており、これまでは脆弱性とみなされていなかった仕様が弱点とみなされるようになることも少なくありません。脆弱性は修正しても尽きることはないのです。パッチの当たっていないPCを使って自分だけが被害を受けるならまだしも、自分のPCが他者を攻撃する踏み台として使われる可能性もあります。サポートの終了したOSをそのまま放置するのは大変危険です。
また、「Windows 7」の延長サポートが終了した約半年後(2020年10月13日)には、「Office 2010」のサポート終了も控えています。「Windows 7」と同時に「Office 2010」を導入したユーザーは少なくないと思われますが、こちらもそろそろセキュリティパッチの提供終了が見えてきました。最新版の「Office 2019」「Office 365」がサポートしているのは「Windows 10」のみです(参考記事1、参考記事2)。できるだけ早く「Windows 10」への移行を済ませ、「Office」をはじめとするアプリの検証を行うべきでしょう。