やじうまの杜
定番のファイル転送ツール「WinSCP」が“Microsoft Store”からも入手可能に
メンテナンスが簡単なストア版がお勧め
2018年12月26日 17:13
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見落としていて申し訳ないのですが、定番のファイル転送ツール「WinSCP」が“Microsoft Store”からも入手できるようになっていました。
「WinSCP」は、「SSH」で安全にファイル転送を行うプロトコル“SCP”をサポートしたオープンソースのGUIクライアントアプリです。FTP/FTPS/SFTP/WebDAVといったプロトコルにも対応するほか、“Amazon S3”や“OneDrive”といったクラウドストレージを扱えます。
さらに、2つのGUIを切り替えられるのも特徴といえるでしょう。リモートとローカルでファイルをやり取りするのに便利な「FFFTP」のようなデザイン“コマンダー”と、リモートフォルダーのみをツリービューとリストビューで表現する“エクスプローラー”、好みの方を選ぶことができます。スクリプトやカスタムコマンドなど、上級者向けの機能が充実しているのもうれしいですね。
“Microsoft Store”にある「WinSCP」のバイナリは、従来のインストーラー版と同じだそうで、機能に差異はありません。ストア版はインストール・アンインストールで環境を汚さす、最新版へのアップデートも自動で、メンテナンス性に優れます。
また、インストーラー版を利用している環境へストア版をそのまま導入・共存させることも可能。その際、設定は自動で引き継がれるそうです。インストーラー版で新しいサイトを追加すると、それもストア版へ反映されます(その逆は不可)。
とくに理由がなければ、ストア版を選ぶのが楽でよさそうです。
ただし、ストア版の「WinSCP」は有償となっているので注意(日本円の場合、税込み1,150円)。その代わり、ストア版はインストールしたあとに公式サイトを開いて広告を見る必要がありません。“PayPal”で寄付をするよりもお手軽なので、もし開発の支援をしたい方はストア版を購入するとよいでしょう。