やじうまの杜

“モダン PC”へのシフトが加速? ~2020年に予定されているWindows界隈のできごと

「Windows 7」「Office 2010」「Adobe Flash Player」が終了、「Microsoft Edge」は新版に

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

2020 年にサポートが終了する製品

 あけましておめでとうございます! 2020(令和2)年が始まりましたね。今日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、今年に予定されているWindows ソフトウェア業界のイベントを簡単にまとめてみました。今年は「Windows 7」や「Office 2010」、「Adobe Flash Player」の終了が予定されており、“モダン PC”へのシフトが進みそうですね。

1月:「Windows 7」が終了、「Microsoft Edge」は新バージョンに

 正月気分も冷めやらぬなか大変ですが、来週のパッチチューズデーを最後に「Windows 7」のサポートが打ち切られます。また、「Microsoft Edge」が「Chromium」(「Google Chrome」などのもと)ベースの新バージョンに置き換えられる予定です。

 また、「Internet Explorer 10」の終了も忘れてなりません。「Internet Explorer」でサポートされるのは最新の「Internet Explorer 11」のみとなります(最新のライフサイクル情報によると、サポート終了日は1月31日)。

4月ごろ?:新機能満載の「Windows 10 バージョン 2004」がリリース

 今年の春には、「Windows 10 バージョン 2004」がリリースされる予定です。プレビュー版のデスクトップからは透かし(ウォーターマーク)が削除されており、開発は最終段階に入っていることがうかがえます。大きな問題がなければ、4月中には公開されるのではないでしょうか。

 現行の最新版「Windows 10 November 2019(バージョン 1909)」は小幅な改善にとどまりましたが、その分“バージョン 2004”の新要素は盛りだくさんです。導入が不安な場合は、早めにプレビュー版を用いたテストを行うことをお勧めします。

 また、以下のバージョンのWindows 10のサポートが打ち切られるので注意が必要です。

  • Windows 10 Version 1709(Enterprise、Education、IoT Enterprise)
  • Windows 10 Version 1809(Home、Pro、Pro for Workstation、IoT Core)
  • Windows Server Version 1809(Datacenter Core、Standard Core)

7月:「Visual Studio 2010」が終了、「Visual C# 2010 Express」なども9月で終了

 夏に入ると、開発環境「Visual Studio 2010」のサポート終了が控えています。無償で利用できる「Visual C# 2010 Express」「Visual C++ 2010 Express」「Visual Web Developer 2010 Express」も9月にはサポート期間が満了。すでに開発が終了している「Expression Encoder 4」「Expression Web 4」も同時に引退となります。

10月:「Office 2010」が終了、次々期「Windows 10」も公開へ

 10月には「Office 2010」シリーズのサポートが終了します。「Office 2016」シリーズもメインストリームサポートを終了し、基本的にバグ修正のみを行う延長サポートフェイズに移行する予定です。

 また、このタイミングで「Windows 10 バージョン 2004」の次のバージョンもリリースされる予定。どのような新機能が盛り込まれるかはまだ明らかではありませんが、5月に開催されるイベント“Build”でお披露目される可能性があります。

12月:「Adobe Flash Player」が終了

 そして最後に控えているのが、「Adobe Flash Player」の更新・提供の終了です。

 「Flash Player」ベースの人気ブラウザーゲームも、多くはHTML5への移行が進んでおり、「Flash Player」を利用する機会はめっきり減りましたが、一時期多く制作されたFlashコンテンツの保存は依然課題となりそうです。