やじうまの杜

【対策】「Microsoft Edge」が更新のたびにデスクトップへショートカットを作成して困る

レジストリの編集で抑制可能

 「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

「Microsoft Edge」がアップデートのたびにデスクトップへショートカットファイルを作成するので困る

 最近「Microsoft Edge」がアップデートのたびにデスクトップへショートカットファイルを作成し、毎回削除しなければならないのが面倒くさいという声をよく耳にするようになりました。デスクトップをキレイに保ちたい人にとっては確かに困った仕様だと思うので、今日はこれを無効化する方法を紹介したいと思います。

 「Edge」の設定にはこの挙動を抑制するオプションがないようですが、幸い「既定値のインストール時にデスクトップへのショートカットの作成を禁止する」するというポリシー(CreateDesktopShortcutDefault)が用意されているので、これを利用しましょう。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/deployedge/microsoft-edge-update-policies#createdesktopshortcutdefault

 このポリシーを有効化する方法は複数ありますが、今回はレジストリを編集します。毎度のことですが、レジストリの編集は慎重に。できれば事前にバックアップをとっておきましょう。

 まず、[スタート]メニューなどから「レジストリ エディター」を起動。[Windows]+[X]キーを利用したり、[ファイル名を指定して実行]ダイアログ([Windows]+[R]キー)で「regedit」と入力するのもお勧めです。「レジストリ エディター」を実行する際は、管理者権限が要求されます。[ユーザー アカウント制御](UAC)ダイアログが表示されたら、[はい]ボタンを押しましょう。

[スタート]メニューなどから「レジストリ エディター」を起動。今回は[Windows]+[R]キーを利用しました

 「レジストリ エディター」を起動したら、以下のパスへアクセスします。ツリービューをたどるか、以下のパスをアドレスバーにコピーしましょう。

コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft

 ここに「EdgeUpdate」というキーがない場合は、[編集]-[新規]-[キー]メニューで「EdgeUpdate」というキーを作成します。すでに存在する場合は、「EdgeUpdate」キーへ移動します。

「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft」へ移動
「EdgeUpdate」というキーを作成

 次に、「EdgeUpdate」キーへ「CreateDesktopShortcutDefault」という値(DWORD)を作成し、データを「0」にします。ない場合は、[編集]-[新規]-[DWORD(32bit)値]コマンドで作成しましょう。

「CreateDesktopShortcutDefault」という値(DWORD)を作成
「CreateDesktopShortcutDefault」のデータを「0」に

 これで次回からはショートカットファイルが勝手に作成されないようになっている……はずです!

 ちなみに、開発チャネルごとにショートカットファイルを作成するかどうかを制御することもできます。以下の値(DWORD)を作成し、許可する場合は「1」を、拒否する場合は「0」をセットしましょう。

  • Stable:CreateDesktopShortcut{56EB18F8-B008-4CBD-B6D2-8C97FE7E9062}
  • Beta:CreateDesktopShortcut{2CD8A007-E189-409D-A2C8-9AF4EF3C72AA}
  • Canary:CreateDesktopShortcut{65C35B14-6C1D-4122-AC46-7148CC9D6497}
  • Dev:CreateDesktopShortcut{0D50BFEC-CD6A-4F9A-964C-C7416E3ACB10}

 こんなめんどくさいことをしなくても、いつか簡単に設定できるようになればいいなと思います。