やじうまの杜
接続不調が続く「OSDN」、米「SourceForge」がプロジェクトの勧誘に乗り出す
過去の不祥事がネックだが……「GitHub」への移行が難しければ有力な選択肢
2023年8月2日 08:04
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
中国企業に買収され、最近は接続が不安定な「OSDN」を見て、「SourceForge」が早速プロジェクトの誘致に乗り出しています。
OSDN は最近売却され、それ以来 Web サイトにアクセスできなくなりました。 SourceForge 上のすべての OSDN プロジェクトを温かく歓迎いたします。
— SourceForge (@sourceforge)July 31, 2023
SourceForge は git、SVN、Mercurial をサポートしています。
「SourceForge」(SourceForge.net)は米国の老舗コードホスティングサービスで、元々「OSDN」もその日本版という位置付けでした。両者に大きな違いはないので移行は比較的容易で、すでに「出戻り」を果たしたプロジェクトもあるようです。
とはいえ、この2つが袂を分かったきっかけは、「SourceForge」が開発者に無断で「GIMP for Windows」へソフトをバンドルして収益化を図った事件でした。もう8年も前のことであり、「SourceForge」も反省していることでしょうから、2度とないと信じたいものですが……この件をどう評価するかで判断は割れそうですね。
ちなみに、「OSDN」からの移転先としては「GitHub」が今のところ最有力候補と目されていますが、古いプロジェクトのなかにはバージョン管理システムとして「Git」ではなく「Subversion」(SVN)などを採用しているものも少なくありません。「GitHub」でも一応は「SVN」が利用可能ですが、そのサポートも2024年1月8日に終了するとの由。短期間での「Git」移行が難しければ、「SourceForge」が無難な選択肢になるのかもしれません。