やじうまの杜

「Word」で“保存できるのに開けなくなる”不具合が発覚、X(Twitter)で話題に

ルビ付きのテキストを「√」の中に入れる

 「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

「Microsoft Word」に“保存できるのに開けなくなるファイルが作れてしまう”不具合

 「Microsoft Word」で“保存できるのに開けなくなるファイルが作れてしまう”不具合が発見され、X(旧称Twitter)で話題になっています。



 再現方法は、以下の通り。

  1. 「Word」を起動して、新規ドキュメントを作成する
  2. 適当なテキストを入力して、ルビを振る
  3. 数式の挿入コマンドで「√」(ルートを挿入する)
  4. 「√」のなかにルビ付きのテキストをドラッグ&ドロップで追加する
  5. ドキュメントを適当な場所に保存する(正常に保存できる)
  6. 保存したファイルを開く(エラーが発生する)

 ルビ付きのテキストを数式に用いるというケースがわりとレアなので、この問題に悩まされる人はあまりいないように思いますが、正常に保存できたはずのファイルが開けなくなるかもしれないと思うと、結構恐ろしい不具合です。もし類似ケースを論文の執筆中に意図せず踏んでしまえば、何時間もの作業がパーになってしまうでしょう。

ルビ付きのテキストを「√」の中に入れる。ドラッグ&ドロップ操作が必要なので、あまりやる人はいないはずだが……
保存したファイルを開くとエラーが発生する

 こうした問題を発見した場合は、ぜひ開発チームに報告(フィードバック)しましょう。とくに日本語固有(?)の場合、日本語ユーザーが報告しないと不具合が認知されず、いつまでも放置されてしまいます。



 『報告しても、どうせ直らないんでしょ?』という方もいますが、筆者自身、不具合を報告して修正されたり、機能を要望して実現したことが何度かあります。なかなか楽しい経験なので、ぜひ皆さんもチャレンジしてほしいなと思います。

 コツは丁寧な言葉で、起こっている問題と期待する正常な動作を、具体的に記述することでしょうか。ときどき怒りに任せてフィードバックを殴り書きする人がいますが、読んでも内容がつかめないことが多いです。怒りや苛立ちもわかりますが、最近ならば「Copilot」のようなAIもあるので、その助けを得ながら体裁を整えていくとよいかもしれませんね。

 また、フィードバックは英語で書かなければいけないと思い込んでいる方もいますが、少なくとも「Windows Insider Program」のときは日本語でも読んでくれました。「Microsoft Office」の場合はわかりませんが、かならずしも英語での報告にこだわらなくていいでしょう。