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そうだ、“モバイルディスプレイ”があれば働き方改革もリア充生活も実現できるんだ。

On-Lap 1306Hで激変するノートPCとの付き合い方

モバイルディスプレイ?意味がわからないよ!
というあなたにも知ってほしい

 ノートPCを使っていて、「もうちょっと画面が広ければ作業がラクなのになあ……」と思ったことはないだろうか。これは出先に限らず、自宅やオフィスでも当てはまる話。そんなときにオススメなのが、「モバイルディスプレイ」という周辺機器である。簡単に言えば、ノートPCの横に置ける同じサイズの液晶ディスプレイだ。

 “ちょっとまて、ノートPCには元から画面が付いているのだから、追加の液晶を持ち歩くなんてナンセンスでしょ”と、と思う方もいるかもしれない。ところがどっこい、このところモバイルディスプレイは売れているのである。これを使う大きなメリットがあるからだ。そんなわけで、モバイルディスプレイに興味がある方も、知らない方も、懐疑的な方もあらためて最新製品について知ってほしい。

ノートPCと一緒に持ち出して使える“モバイルディスプレイ”があれば、作業効率が大幅アップ! 仕事だけでなく、趣味のゲーム機やデジカメの楽しさも広がっちゃいます

 ノートPCの液晶ディスプレイにはWordやExcelといった書類作成アプリ、モバイルディスプレイには資料となるWebサイトやPDFを配置しておけば、作業を効率よく行なえるようになる。メインの作業中でも、メールやメッセンジャーでの連絡、あるいはTwitterやFacebookといったSNSの情報をすぐにチェックできる。今回はそうしたモバイルディスプレイの中から、GeChicの「On-Lap 1306H」を取り上げ、便利な使い方やその表示性能を検証する。

左側がGeChicの最新モバイルディスプレイ「On-Lap 1306H」(消費税10%での想定価格35,000円前後)。右の13型ノートPCの画面とほぼ同サイズと非常にコンパクト。これだけで表示領域が倍になってしまう
A4ノートPCが入るカバンであれば、多くの場合は一緒に持ち歩けるだろう。カバーを含めて1kgを切っているので重量面の負担も少ない

「もう1枚のデスクトップ」が作業環境を大幅に改善
ノマドワーカーになるのは簡単だ!

 12~14型パネルを搭載するモバイルノートPCの表示領域は狭く、現実的にはアプリはフルスクリーンに近いサイズで表示し、タスクバーからアプリを切り換えて使っている人が多いはずだ。Windows 10ではデスクトップ画面を切り換える機能があるものの、切り替えという操作はやはり煩雑に感じる。

 しかしモバイルディスプレイを接続すれば、ほぼ同じサイズのデスクトップを隣に増設できる。こうした複数のデスクトップを同時に利用する機能を、「マルチディスプレイ」と呼ぶ。

 デスクトップが1面しかない場合には、前述のようなアプリの切り換え操作が必要だが、マルチディスプレイ環境では目線を移動するだけで必要な情報にアクセスできる。書類作成の作業効率が格段にアップすることは間違いない。

1台のPCに複数の液晶ディスプレイを接続し、いくつものデスクトップをまとめて制御するマルチディスプレイ。Windows 10の標準機能だ。デスクトップを右クリックして[ディスプレイ設定]で呼び出したこの画面の下部にある[複数のディスプレイ]の設定を[表示画面を拡張する]に変更すれば、デスクトップが広くなる

 また据え置き型の液晶ディスプレイと異なり、モバイルディスプレイは場所を取らないので、小さな机しか利用できない環境でも気軽にマルチディスプレイ環境を構築できる。使わないときはケーブルを外し、折りたたんでブックスタンドなどに立てかけておけるなど、非常に自由度の高い使い方が可能だ。そして、コンパクトで軽量なので、ホテルやカフェなど、外出先で作業するときにも役に立つ。オフィスで利用しているノートPCとモバイルディスプレイがそのまま出先で使えるのだ。

実際に筆者の出張にOn-Lap 1306Hを持って行ってみた。組み合わせたノートPCは14型のレノボ ThinkPad T470sだ。On-Lap 1306Hはコンパクトなので、ホテルの狭いテーブルでも余裕をもって展開できる。そして作業スペースは一気に拡大。仕事が一気に捗った。ついでにこの後の飲みの時間がたっぷり取れたので満足度は200%だ。

 ここまで読んで“まてまて、カフェで液晶のACアダプターをつなぐのかよ!?”と突っ込みたくなる方もいるはず。しかし、最近のモバイルディスプレイはそこも考えられており、ケーブル接続はシンプルだ。とくにOn-Lap 1306Hの場合、PCとの接続はType-Cケーブル1本ですんでしまう。映像、音声の入出力と電源供給をケーブル1本で行なえるため、据え置き型の液晶ディスプレイのようにディスプレイケーブルと電源ケーブルを引き回す必要がないのだ。出先で便利なことは言うまでもないが、モバイルディスプレイをオフィスや自宅に設置して、出先から戻ってきた際に接続するというシチュエーションでも非常に快適だ。

 ただ、この機能を利用するには、ノートPCが二つの条件を満たしている必要がある。まずは「Type-C」のUSBポートを搭載していること。さらにもう一つが、そのType-Cポートが映像出力機能も兼ねている「DisplayPort Alternate」モードをサポートしていることだ。とはいえ、ここ3年以内に発売されたミドルレンジクラス以上のモバイルノートPCであれば、ほぼ対応している機能なのでそれほどかまえる心配もない。

 実際に試してみたところ、2015年発売の第6世代Core i5搭載「XPS 13」(デル)、2017年発売の第7世代Core i5搭載「ThinkPad T470s」(レノボ)、2018年発売のAMD「Ryzen 5 PRO 2500U」搭載「ThinkPad A485」(レノボ)など、ちょっと古めのノートから、最新世代までOn-Lap 1306Hとケーブル1本で接続し、映像を表示できた。

ノートPC側もType-Cコネクタを搭載し、なおかつそのポートが映像出力に対応する必要がある

モバイルディスプレイの本命、GeChicのOn-Lap 1306Hに隙なし!

 モバイルディスプレイの便利さがわかったところで、GeChicのOn-Lap 1306Hについてもう少し詳しくお伝えしたい。本製品は13型のモバイルディスプレイだ。解像度は1,920×1,080ドットと、13~14型パネルを搭載する一般的なモバイルノートPCと同じなので、文字やアイコンのサイズが近い。文字やアイコンのサイズを調整するWindows 10の「スケーリング」を利用する場合も、両者を同じ設定にできるので、このサイズのノートPCとはとくに相性がよい。とはいえ、より大きなサイズのノートと組み合わせた場合でも“サブ”感が強くなるだけなので特に違和感なく使える。

GeChic On-Lap 1306Hの仕様

 標準でプラスチック製のカバーが同梱されており、液晶画面を傷付けずに保管したり、持ち歩いたりすることができる。カバーと本体をガッチリ固定するフックがあるので、On-Lap 1306Hからうっかりカバーが外れてしまうようなことはないだろう。

 またこのカバーはスタンドとしても機能する。背面のプレートを移動することで、角度はある程度自由に変更できるようになっている。実際にスタンドとして利用したところ、プレートは磁石でしっかりと固定されているため、ぐらついたり、後ろに倒れたりすることはなかった。

液晶パネル部分を保護する向きでカバーを取り付けたところ
上部のフックでカバーと液晶ディスプレイをガッチリ固定する
カバーの背面側に三角形にして安定感を高めるスタンドを装備する

写真も、ゲームも出先でもっと楽しめる!
プライベートでもどんどん持ち出そう

 入出力端子は、DisplayPort Alternateモード対応のType-Cと、Micro HDMIの2系統だ。前述のとおり、Type-Cで利用する際は付属のType-Cケーブル1本でノートPCと接続すればよい。Micro HDMIを利用する場合は、付属のMicroHDMI-HDMIケーブルでノートPCのHDMIと接続した上で、On-Lap 1306HのType-C経由で付属のACアダプターなどから電源を供給する必要がある。

 Type-Cでの接続は簡単だが、ノートPCによってはそうした機能を利用できないこともある。接続するケーブルが増えるとはいえ、搭載機器の多いHDMIとUSB給電機能により、幅広い環境で利用できることはメリットの一つと言えるだろう。

左側面に映像入力端子をまとめて装備する。左がMicro HDMI、右がType-C

 たとえば、HDMIで映像を出力できるデジタルカメラは多い。そういったデジタルカメラとOn-Lap 1306Hを接続すれば、大型の撮影用モニタとしても利用できる。デジタルカメラの内蔵液晶ディスプレイと比べれば、はるかに大きなパネルサイズで撮影結果を確認できるわけだ。写真が好きな方はもちろん、オークションサイトへ出品する機会が多いユーザーなら、そのメリットは十分理解できるはずだ。出先でゲーム機を接続して友達や家族と一緒に遊ぶことだってできる。

 なお電源供給は付属のACアダプター以外にも、PCのUSBポートやモバイルバッテリなどからでも行なえる。電源コンセントがない場所でも、モバイルバッテリと組み合わせればマルチディスプレイとして利用できる。またHDMI経由の音声入力にも対応しており、本気の音声出力端子に接続したスピーカーやヘッドホンで、ビデオやゲームのサウンドを楽しめる。

デジカメのHDMI出力をOn-Lap 1306Hにつなげば、撮影現場でわざわざノートPCに接続することなく大きな画面で写真を確認できる。この場合、On-Lap 1306Hは付属ACアダプターで給電する必要がある
友達や家族と出かけたときにも、On-Lap 1306Hがあればゲーム機をHDMI出力でつないで一緒に遊ぶことができる! もちろん携帯ゲーム機ならそのままでも可能だが、画面が大きいと一気に盛り上がる
Type-Cケーブル、HDMIケーブル、USBの電源ケーブルのほか、ACアダプターが付属する

 液晶ディスプレイのパネルはIPSタイプ。視野角は広く、上下左右どこから見ても色の変化の少ない鮮やかな映像が楽しめる。同じくIPSパネルを搭載しているノートPCと並べて表示しても、見栄えは大きく変わらない。実際に映像テスト用の画像を表示しても、グラデーションの階調性はなめらか、デジカメ画像の映像も非常に美しく表示されていた。

表示される映像は非常に美しい。13.3型でフルHDと画素ピッチが細かいこともあり、緻密感もある

 右側面には、ヘッドホンにつないだ音声出力のボリュームボタン、OSDの呼び出しボタンや選択した項目を戻るボタンを装備する。OSDの画面を表示しているときは、ボリュームボタンを項目の移動で利用する。

 OSDの映像調整機能としては、輝度、コントラスト比、シャープネスの設定、ブルーライトカット機能のON/OFF、カラー調整、色温度の調整機能などをサポートする。おおむね据え置き型の液晶ディスプレイと遜色のない水準であり、自分の好みの色合いに調整する作業も気軽に行なえる。

右側面にはボリュームボタンやOSDの調整を行なうボタンなどを装備

あるとないとでは大違い、ビジネス、プライベートの可能性を広げてくれる1台

 幅広いシーンで非常に便利に使えるモバイルディスプレイは、ビジネスパーソンなら1台は用意しておきたいマストアイテムだ。ビジネスパーソンならずともプライベートの楽しさを広げてくれる相棒となるだろう。その中でもOn-Lap 1306Hは、基本性能の高さに加えて、安全に持ち運べてしかもしっかりと本体を支えられるスタンド兼カバーを同梱しており、実用性は十分。最右翼となり得る存在だ

 OSDの設定項目も、ほかのモバイルディスプレイと比べるとかなり充実しており、自分なりの設定にこだわりたいユーザーにも向いている。一般的な据え置き型液晶ディスプレイに比べるとちょっと高めではあるが、一度使い出したら手放せない魅力があるのは確かだ。ぜひ使いこなしてみてほしい。

[制作協力:GeChic Corporation]