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『Pythonで学ぶ画像生成』発売、画像生成の基礎から実践までを一冊に凝縮

深層学習技術の基礎と拡散モデルに焦点を当てた解説書

『Pythonで学ぶ画像生成 機械学習実践シリーズ』

 (株)インプレスは3月25日、画像生成技術の基礎から実践までを解説した書籍『Pythonで学ぶ画像生成 機械学習実践シリーズ』(北田俊輔 著)を発売した。価格は単行本・電子版ともに3,850円。

 本書は、近年、世界的な注目を集める「Midjourney」や「Stable Diffusion」、「Adobe Firefly」、「DALL-E 3」といった画像生成AIについて、その技術の基礎から応用までを網羅し、Pythonでの実装を示しながらその手法を解説したもの。

 全6章構成で、とりわけ深層学習技術の基礎と拡散モデルに焦点を当てつつ、画像生成の概要からはじまり、深層学習の基礎、生成モデルと拡散モデル、潜在拡散モデルとStable Diffusion、応用事例、そして今後の展望までをカバーしている。

 『機械学習実践シリーズ』は中級者以上に向けた解説書ではあるが、本書では、理論的な背景と実践的なアプローチを組み合わせ、AIや画像生成の基礎概念から段階的に解説することで、初心者でも安心して学習を進められるように構成されている。

 画像処理のエンジニア・学生をはじめ、AIや機械学習に興味を持ち、画像生成の分野に入門したい人、Pythonの基礎知識を持ち、画像生成AIの理論と実践的なスキルを身に付けたい人におすすめとのこと。

ページイメージ

目次

  • 本書の前提
  • 序章
    第1章 画像生成とは?
    第1節 画像生成の概要
    第2節 テキストからの画像生成
    第3節 画像生成技術の進歩による弊害
    コラム:すべてを救うPythonの型ヒント
  • 第2章 深層学習の基礎知識
    第1節 深層学習の概要
    第2節 深層学習の訓練と評価
    第3節 注意機構とTransformerモデル
    コラム:dataclassで万物に型を付けよう
  • 第3章 拡散モデルの導入
    第1節 生成モデル
    第2節 DDPM(ノイズ除去拡散確率モデル)
    第3節 スコアベース生成モデル
    第4節 拡散モデルの生成品質の向上
    コラム:Pythonのコードを美しく保つには
  • 第4章 潜在拡散モデルとStable Diffusion
    第1節 LDM(潜在拡散モデル)
    第2節 CLIP
    第3節 Stable Diffusionを構成する要素
    第4節 Stable Diffusion v1
    第5節 Stable Diffusion v2
    第6節 Stable Diffusion XL
    第7節 Stable Diffusion v3
    コラム:深層学習を用いた実験を再現可能にするために気をつけること
  • 第5章 拡散モデルによる画像生成技術の応用
    第1節 パーソナライズされた画像生成
    第2節 制御可能な画像生成
    第3節 拡散モデルによる画像編集
    第4節 画像生成モデルの学習および推論の効率化
    第5節 学習済み拡散モデルの効果的な拡張
    第6節 生成画像の倫理・公平性
    コラム:diffusersのコードを拡張する
  • 第6章 画像生成の今後
    第1節 拡散モデルの発展に伴う議論
    第2節 拡散モデルによる画像生成の倫理
    第3節 画像生成にとどまらない拡散モデルの進化と今後
    コラム:Hugging Faceのエコシステムを使い倒す
  • 参考文献

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