AVG、「AVG AntiVirus FREE」など主力製品の最新版を公開。Avastと統合後初のリリース

「AVG AntiVirus FREE」

　チェコのAVG Technologiesは10日（現地時間）、主力製品「AVG AntiVirus FREE」「AVG Internet Security」「AVG TuneUp」の2017年版を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。本バージョンはAvast社による買収が完了して以降初めてのリリースで、AvastとAVG双方の技術が結集されているという。

　「AVG AntiVirus FREE」は、無償で利用できるウイルス対策ソフト。独自で開発されたクラウドベースのスマートファイルスキャナー“CyberCapture”により、新たに発見されたマルウェアに対しても“ゼロ秒で”保護を提供することが可能。また、最近流行の兆しがあるランサムウェアにも対応している。最新版では他社製品と併用できる“受動モード”が搭載されたほか、リンクやダウンロードの安全性をチェックできる“オンラインシールド”が追加。これまで有償版のみに提供されていた“Priority Updates”も無償で受け取れるようになった。

“受動モード”

　「AVG Internet Security」は「AVG AntiVirus FREE」の上位版で、プライベートデータへのアクセスブロックやオンライン決済の保護機能などを搭載する。最新版ではフィッシングサイトへのアクセスや不正なサイトへのリダイレクトを防止する“Secure DNS”機能が新たに搭載された。価格は年額69.99米ドルなど。

　「AVG TuneUp」は、PC の高速化や不要なファイルの削除を行うメンテナンスツール。最新版では有名ソフトに対応した自動アップデート機能が追加され、バックグラウンドでインストール済みのアプリケーションを更新できるようになった。また、利用していないアプリケーションを“スリープ”させて、バッテリーとネットワークの消費を最低限に抑える機能が新たに搭載されている。価格は年額49.99米ドルなど。