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Microsoft、「Windows 10 Creators Update」に搭載される「Microsoft Edge」の新機能を紹介

タブ管理、電子書籍の閲覧、拡張機能、支払い、仮想現実などの分野に注目

「Windows 10 Insider Preview」Build 15019の「Microsoft Edge」

 米Microsoft Corporationは、1月31日(現地時間)付けで公開された公式ブログ“Windows Experience Blog”の記事で、Windows 10の次期メジャーアップデート「Windows 10 Creators Update」の「Microsoft Edge」に搭載される新機能を紹介している。次期バージョンの「Microsoft Edge」ではパフォーマンス、バッテリー寿命、およびセキュリティの向上が図られたほか、使い勝手を向上させるさまざまな改善が盛り込まれている。

タブ管理機能の強化

 まず注目したいのが、タブの管理機能だ。Webで調べ物をしていると、ついついタブをたくさん開きすぎて、目的のタブを見失ったり、Webブラウザーのパフォーマンス低下を招いてしまうものだが、新しい「Microsoft Edge」にはそれを解決するための新機能が追加されている。

 1つ目は、多くのタブから目的のタブをすぐ見つけ出せるビジュアルサムネイルだ。新規タブを開く[+]ボタンの右隣に新設された[∨]ボタンを押すとサムネイルバーが開き、開いているタブの内容を一覧することができる。

[+]ボタンの右隣に新設された[∨]ボタンを押すとサムネイルバーが開く
開いているタブの内容を一覧できるサムネイルバー

 2つ目は、タブを“いったん取り除けていく(set aside)”機能だ(最新の「Insider Preview」ではまだローカライズが行き届いておらず“これらのタブに予約を設定します”となっている)。これは閲覧中のタブをすべて閉じて、サイドバーにストックしておく機能だ。ストックされたタブは時系列順にグループ化され、まとめて復元したり、目的のタブだけを開き直すことができる。ストックされたタブを保管するサイドバーは、タブバー左端にある[保存して閉じたタブ]ボタンを押すとアクセスすることが可能。タブの“取り除け”は、その右隣にあるボタンを押すと実行される。

タブを“いったん取り除けていく(set aside)”機能
ストックされたタブは時系列順にグループ化され、まとめて復元したり、目的のタブだけを開き直すことができる

電子書籍の閲覧

一部地域で“ストア”を介した電子書籍の販売が開始(同社ブログより引用)

 「Windows 10 Creators Update」では一部地域で“ストア”を介した電子書籍の販売が開始され、購入したEPUB形式の電子書籍を「Microsoft Edge」で閲覧できるようになる。残念ながら日本はその対象地域に含まれていないが、電子書籍の閲覧機能は利用することができる。

「Windows 10 Insider Preview」Build 15019の「Microsoft Edge」

 また、「Microsoft Edge」は電子書籍の読み上げ機能も搭載。EPUBビューワー画面上端のツールバーにある[Read aloud]ボタンを押すと、当該部分をハイライトしながら合成音声で内容を読み上げてくれる。

拡張機能の拡大

パートナーと密接に協力しながら、拡張機能のラインナップを拡充

 「Microsoft Edge」の拡張機能はまだ数が少なく、他のWebブラウザーと比べると物足りなさを禁じ得ない。しかし、パートナーと密接に協力しながら、そのラインナップを拡充させつつある。

 次期バージョンではお気に入りへのアクセス、PC間のデータローミング(同期)、インストールされている他のアプリケーションとの安全な通信などが新たにサポートされ、初期バージョンよりも30%以上多くのAPIへアクセスできるようになった。また、「Microsoft Edge Extension Toolkit」のアップデートにより生産性が向上し、デバッグや相互運用、他のWebブラウザー向け拡張機能の移植が容易になっているという。

Web標準APIのサポート拡充

“Payment Request API”(同社ブログより引用)

 そのほかにも、次期「Microsoft Edge」ではオンラインショッピングをより簡単にする“Payment Request API”や、Webブラウザーで仮想現実・複合現実デバイスを扱うための“WebVR”がサポートされる予定。これらの新機能は、「Windows 10 Insider Preview」で一足先に体験することができる。

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