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Microsoft、「Windows 10 Fall Creators Update」を発表 ~4つ目の機能アップデート

今年後半に正式リリースされる予定

「Windows 10 Fall Creators Update」

 米Microsoft Corporationは11日(現地時間)、開発者向けカンファレンス“Build 2017”で、「Windows 10」の次期機能アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」を発表した。今年後半に正式リリースされる予定。

 「Windows 10 Fall Creators Update」の目玉は、「Windows Story Remix」と呼ばれる新しいクリエイティブツールだ。このツールを利用すると、機械学習を活用して人物や場所、状況を自動でタグ付けしながら写真・ビデオを整理し、サウンドトラックや遷移エフェクトを追加してオリジナルな“ストーリー”ビデオを作成することが可能。友人や家族との思い出をビデオにしたり、写真やビデオをキャンバスに変えてペンで自由に描き入れたり、3Dオブジェクトを追加してバーチャルな“ストーリー”を作成することができる。

Introducing Story Remix in Windows 10

 また、デザイン面では“Microsoft Fluent Design System”と呼ばれる新しいスタイルが導入される。“Fluent Design System”は、携帯電話・タブレット・PC・ゲーム機・複合現実といったさまざまなプラットフォームに対応するだけでなく、タッチとインク、ナレーターなどのさまざまな入力スタイルをサポートし、陰影・奥行き・動きなどを効果的に利用した表現力豊かで魅力あふれるアプリケーションを実現する。

Microsoft Fluent Design System

 そのほかにも、以前に行っていた作業のタイムラインを視覚化し、自由に遡れるようにする機能、あるデバイスで行っていた作業を別のデバイスで再開する機能、さまざまなデバイスでクリップボードを共有する機能などが追加される。これらの機能の多くはPCだけでなく、AndroidやiOSなど、プラットフォームの垣根を越えて利用することが可能。加えて、「OneDrive」ではファイルをオンデマンドで取得する機能が追加される。

過去の作業を探して復元できる“Timeline”(同社ブログより引用、以下同)
“コルタナ”を介して他のデバイスの作業を継続。Windows/iOS/Androidで利用できる