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AIが写真を芸術作品に ~iOS向けのカメラアプリ「Microsoft Pix」がメジャー更新

“Pix Styles”や“Pix Paintings”といった新機能を搭載

「Microsoft Pix」

 米Microsoft Corporationは16日(日本時間)、iOS向けのカメラアプリ「Microsoft Pix」をアップデートした。iOS 10.0以降に対応するフリーソフトで、現在“App Store”からダウンロードできる。

 「Microsoft Pix」は、人工知能(AI)技術を応用したiPhone/iPad向けのカメラアプリ。シャッターをタップする前からキャプチャーを開始してベストショットを逃さない“スマートキャプチャー”、顔を検出して露出を自動で調整する“People-Centric”、背景はそのまま、被写体だけを制止させた印象的な動画を生成する“ライブ画像”といった機能を備える。

 メジャーバージョンアップとなる今回のアップデートでは、同社の研究部門“Microsoft Research Asia”と「Skype」チームによる連携で開発された“Pix Styles”や“Pix Paintings”といった新機能が搭載されている。

 “Pix Styles”は、写真を有名な絵画に触発されたスタイルに変換したり、画像が燃えているように見える特殊効果を追加する機能。一般的なフィルターは写真全体の色を機械的に変更するだけだが、“Pix Style”はテクスチャーやパターン、色合いをAIが認識して新しい作品を作り出すのが大きな違いだ。本バージョンには11種類のユニークなスタイルが含まれているが、今後新しいスタイルが追加されるという。

“Pix Styles”機能

 もう1つの“Pix Paintings”は、選択したスタイルで絵画が描かれるプロセスをタイムラプス動画にしてくれる機能だ。この機能にはディープニューラルネットワークと呼ばれる技術が用いられているが、計算はクラウドではなく端末上で処理される。そのため、ネットワーク通信を必要せず、待ち時間も削減されている。

“Pix Paintings”機能