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Apple、WPA2の脆弱性「KRACKs」へ対応した「iOS 11.1」をリリース
70字を超える新しい絵文字も追加
2017年11月1日 11:45
米Apple Inc.は10月31日(現地時間)、「iOS 11.1」のダウンロード提供を開始した。現在、[設定]アプリの[一般]-[ソフトウェアアップデート]画面から無償でアップデート可能。“iPhone 5s”以降、“iPad mini 2”以降、“iPod touch”の第6世代以降がサポートされる。
今回のアップデートでは、70字を超える新しい絵文字が追加。“Unicode 10”で承認された文字種に適合するよう、それぞれの持つ意味を詳しく表すようにデザインされており、世界絵文字デー(World Emoji Day)で発表されたスカーフを被った女性、髭を生やした人、授乳の様子、ゾンビ、瞑想のポーズに加えて、サンドイッチやココナッツなどの食物といった絵文字が新たに用意されている。
そのほかにも、さまざまな不具合の修正や改善が施された。リリースノートに記載されている修正は以下の通り。
絵文字
- 食べ物、動物、伝説上の生き物、衣服関連品、より表現豊かなスマイリーフェイス、性別による区別のないキャラクターなど、70字を超える新しい絵文字が追加
写真
- 一部の写真がぼやけて見える問題を修正
- Live Photosエフェクトの再生が遅くなる問題に対応
- iCloudバックアップから復元したときに、一部の写真が“ピープル”アルバムに表示されない問題を修正
- スクリーンショット間をスワイプするときのパフォーマンスの問題を修正
アクセシビリティ
- 英語点字のグレード2の入力の対応を改善
- 複数ページのPDFへのVoiceOverのアクセスを改善
- 受信した通知を知らせるときのVoiceOverのローターのアクションを改善
- AppスイッチャーからAppを削除するときのVoiceOverのローターのアクションのメニューを改善
- タッチ入力モードでVoiceOverを使用しているとき、代替キーが表示されない問題を修正
- “メール”でVoiceOverのローターが常にデフォルトのアクションに戻ってしまう問題を修正
- VoiceOverのローターがメッセージを削除しない問題を修正
その他の改善および修正
- 3D Touch対応のディスプレイで、画面の端を押してAppスイッチャーにアクセスする機能を回復
- 消去したメールの通知がロック画面に再表示される問題を修正
- エンタープライズ環境で、データが管理対象Appの間で移動できない問題を修正
- 一部の他社製GPSアクセサリで位置情報が不正確になる問題を修正
- 心拍数の通知の設定がApple Watch Appに表示される問題を修正(第1世代)
- Apple WatchでAppのアイコンが表示されない問題を修正
なお、本バージョンではCVE番号ベースで20件の脆弱性が修正されているので注意。先日話題になったWPA2の脆弱性「KRACKs」に対する修正も盛り込まれている。