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“WSL”でバックグラウンドタスクがサポート ~Windows 10の次期機能更新「RS4」で

バックグラウンドタスクのサポートに付随していくつかの機能改善も

公式ブログ“Windows Command Line Tools For Developers”

 米Microsoft Corporationは4日(現地時間)、“Windows Subsystem for Linux(WSL)”がバックグラウンドタスクをサポートしたことを明らかにした。「Windows 10 Insider Preview」Build 17046以降のビルドで利用できるという。

 従来の“WSL”はタスクやデーモンをバックグラウンドで実行することができず、コンソールを開いたままにしておく必要があった。しかし、最新の「Windows 10 Insider Preview」ではこの制限が取り払われ、最後のコンソールウィンドウを閉じても“sshd”や“httpd”、“screen”、“tmux”がバックグラウンドで実行され続けるようになった。

コンソールウィンドウを閉じても“tmux”のプロセスが動作し続ける(同社ブログより引用)

 また、バックグラウンドタスクのサポートに付随して、いくつかの機能改善も盛り込まれている。

 まず、権限昇格した“WSL”インスタンス(コンソールウィンドウ)をそうでない“WSL”インスタンスからデバッグできてしまう問題が解決され、互いに影響を及ぼさずに複数の“WSL”インスタンスを同時実行できるようになった。

 次に、スタートアップタスクがサポートされた。“WSL”そのものはLinuxのスタートアップタスクの仕組みに対応していないが、Windowsの「タスク スケジューラ」を利用してスタートアップタスクやスケジュールタスクを構成することができる。Linuxの“init”を利用した方法も調査中とのことなので、興味があるユーザーはフィードバックを送ってみるとよいだろう。

 最後に、“tmux”を使ったバックグラウンドタスクの切り替えがサポートされた。公式ブログでは“htop”コマンドを使った実例が紹介されている。