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「Google Chrome 63」が正式版に ~開発者向け機能の充実がメイン
37件の脆弱性が修正。“QUIC”の脆弱性を報告した研究者に約120万円の賞金が贈られる
2017年12月7日 09:28
米Google Inc.は6日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新安定版v63.0.3239.84を公開した。「Google Chrome 63」における改善は、開発者向け機能の充実がメイン。サイトごとに音声を完全に無効化(ミュート)するユーザーオプションがデスクトップ・モバイル共通で導入される予定だったが、それらしいオプションは見当たらず、サイトの権限を設定するポップアップのデザイン変更にとどまっているようだ。
なお、今回のアップデートでは脆弱性の修正も行われているので注意。
今回修正された脆弱性は、全部で37件。深刻度の内訳は同社の基準で4段階中最高の“Critical”が1件、上から2番目の“High”が6件、上から3番目の“Medium”が7件、最低の“Low”が5件など。同社が開発中のトランスポートレイヤーネットワークプロトコル“QUIC”における範囲外書き込みの脆弱性(CVE-2017-15407、深刻度“Critical”)を発見したNed Williamson氏に対する10,500米ドルをはじめ、各脆弱性の報告者には賞金が贈られている。
「Google Chrome」は、Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応する。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。「Google Chrome」は自動更新機能を備えているが、長期間起動したままで利用している場合や、アップデートを自分で管理している場合は、最新版への更新を怠らないようにしたい。