やじうまの杜

「Google Chrome 63」にしたら“ブックマーク マネージャ”が新しく。他にも変更が?

FTPサイトが“保護されていません(Not Secure)”扱いになったのも重要な変更点

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「Google Chrome 63」

 先日「Google Chrome 63」の正式リリースをお伝えしました。このリリースでは、サイトの権限を設定するポップアップのデザイン以外にも、インターフェイスにいくつかの大きな変更が加えられています。

 まず、“ブックマーク マネージャ”画面(chrome://bookmarks/)が刷新され、Google系のWebサイトやAndroidでお馴染みの“マテリアル デザイン”になりました。新旧を比べてみると、文字サイズと余白が大きめに取られて見やすくなったほか、操作をフィードバックするアニメーションが追加されているのがわかります。

新しくなった“ブックマーク マネージャ”画面
「Google Chrome 62」までの古い“ブックマーク マネージャ”画面

 実は“ブックマーク マネージャ”のリニューアルは以前にも実施されたのですが、当時は旧来の“ブックマーク マネージャ”に慣れてしまったユーザーからの反発が予想以上に大きく、撤回の憂き目にあっています。そのときのデザインは拡張機能化されており、“Chrome ウェブストア”から入手可能です。

 それと比べると、今回の“ブックマーク マネージャ”ではブックマークのタイル表示や機械学習を利用した“自動フォルダ”機能などが省かれているようですが、個人的には多くのユーザーの“最大公約数”を考えればこんなところかなとも感じます。

 そのほかにも、試験運用機能をON/OFFできる“chrome://flags”のデザインが新しくなりました。こちらも余白が大きめに取られたデザインとなり、各項目が見やすくなりました。また、現在利用中のプラットフォームで利用できるオプションと利用できないオプションがタブで整理され、切り替えできるようになっているのもポイントです。

 一方、GPUに関する情報を表示する“chrome://gpu”画面にはディスプレイ情報の欄が新設されています。これらの画面を一般ユーザーが見ることはあまりないかもしれませんが、こうしたところにも改善が加えられているのですね。

試験運用機能をON/OFFできる“chrome://flags”のデザインも新しく
“chrome://gpu”画面にはディスプレイ情報の欄が新設
FTPサイトが“保護されていません(Not Secure)”扱いになったのも重要な変更点

 最後に、FTPサイトが“保護されていません(Not Secure)”扱いになったのも重要な変更点と言えるでしょう。Googleは、暗号化の施されていないHTTP接続サイトを段階的に“安全でない”サイトとして扱っていく方針ですが、これがFTPサイトにも適用されるようになりました。

 FTP(File Transfer Protocol)は非常に古いプロトコルで、現在のセキュリティ基準では安全なものとは言えません。まだ使っている場合は、できるだけ早くより安全な手法の利用を検討しましょう。