レビュー

Googleが新たに開発した「Google Chrome」のブックマーク管理UI「Bookmark Manager」

リッチなタイル表示、機械学習を利用した“自動フォルダ”機能、共有機能などが目玉

「Bookmark Manager」v2.2015.611.10417
ブックマークをタイル表示

 「Bookmark Manager」は、「Google Chrome」向けにGoogleが新たに開発したブックマーク管理ユーザーインターフェイス。「Google Chrome」用の拡張機能で、編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v44.0.2403.89で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 本拡張機能をインストールすると、「Google Chrome」の“ブックマーク マネージャ(chrome://bookmarks/)”をモダンなデザインへと一新することが可能。一時期「Google Chrome」の正式な機能として採用されていたので、見覚えのあるユーザーもいるのではないだろうか。旧来の“ブックマーク マネージャ”に慣れてしまったユーザーからの反発が予想以上に大きく、残念ながらお蔵入りとなってしまった機能だが、便利で使いやすいところも少なくないので一度試してみてはいかがだろうか。

 本拡張機能ではブックマークへ登録する際にアイキャッチ画像(Webページの内容をイメージしやすいロゴ画像やサムネイル画像)を選択することが可能。ブックマークの一覧が画像付きのリッチなタイル表示になり、サイトの内容把握が容易になるほか、タッチによる操作性が向上する。

 タイル表示は画面へ一度に表示できる情報量が減ってしまうという弱点があるが、これはリスト表示に切り替えたり、強化された検索機能を活用すればある程度緩和できるだろう。たとえば、「Bookmark Manager」ではブックマークやフォルダーにコメントを付与できるが、このコメントは検索にもヒットする。そのため、メモを残しておくといった使い方以外にも、検索用のキーワードを追加して検索性を高めるといった使い方もできる。

「Google Chrome」の“ブックマーク マネージャ”
「Bookmark Manager」を導入してブックマークをリスト表示
ブックマークやフォルダーにコメントを付与
強化された検索機能

 また、機械学習を利用した“自動フォルダ”機能を備えているのも便利。これはブックマークを自動でトピックごとにグループ分けしてくれる機能で、ついついブックマークの整理をサボってしまう面倒くさがりなユーザーにピッタリの機能だ。

 もちろん、従来通りフォルダーを利用した階層管理も可能。手動で階層管理したブックマークは、フォルダー単位で公開することも可能。リンク集を作成し、公開リンクを介してメールやSNSで他のユーザーと共有することができる。

手動で階層管理したブックマークをフォルダー単位で共有
共有されたブックマークフォルダーを「Google Chrome」で開いた様子

ソフトウェア情報

「Bookmark Manager」
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.2015.611.10417(15/06/23)