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「ESET」の新版が販売開始 ~他社製ソフトについても相談できるサービスを追加提供

Windows向けプログラムの最新版v11.0はIoT機器までカバー。UEFIスキャナーも搭載

「ESET Internet Security」v11.0

 キヤノンITソリューションズ(株)は7日、「ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズ」の新バージョンを販売開始した。Windows/Mac/Android版を30日間無償で試用できる体験版もリリースされている。

 「ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズ」は、スロバキアで創設されたESET社が開発するウイルス対策ソフト。未知の脅威を検出する“ヒューリスティック技術”を業界に先駆けて実装したほか、バージョンを重ねるごとに複数の防御策を組み合わせた“多層防御機能”を熟成させており、統合セキュリティソフトの定番の一角をなす。

 「ESET」製品は、1ライセンスでWindows/Mac/Androidを計5台までカバーする家庭向けの「ファミリー セキュリティ」と、1台だけ利用できる個人向けの「パーソナル セキュリティ」がラインナップされているが、これに加えて“まるごと安心パック”を組み合わせられるようになったのが新バージョンの大きな特徴。「ESET」製品だけでなく、メールソフトやオフィスソフトなど、他社製ソフトの相談にも電話・メール・チャットで応じてもらえる上、リモートサポートを受けることも可能だ。

 Windows向けプログラムは、基本機能に絞ったエントリー版「ESET NOD 32 アンチウイルス」、ファイヤーウォールや迷惑メール対策、ペアレンタルコントロール機能などを加えたスタンダード版「ESET Internet Security」、パスワード管理とデータの暗号化までをサポートした最上級版「ESET Smart Security Premium」の3つをラインナップする。今回リリースされた最新版のバージョンは、いずれもv11.0。「ファミリー セキュリティ」や「パーソナル セキュリティ」に含まれるのは、スタンダード版の「ESET Internet Security」となる。

 v11.0の特徴は、ウェアラブル端末やスマート家電などを標的にした攻撃からホームネットワークを守る“ホームネットワーク保護”が強化されたこと。プリンターなどルーター以外の機器も検査できるようになり、ネットワーク全体の脆弱性チェックが行えるようになったほか、それぞれの機器で使用されているポートやサービスの監視にも対応し、不審な通信をいち早く見つけられる(「ESET Internet Security」以上のエディションで利用可能)。

 また、BIOSに代わるファームウェア“UEFI”の検査を行う“UEFIスキャナー”や、実行中のプログラムのふるまいを監視する“ふるまい監視”といった機能が新たに追加されているという(全エディションで利用可能)。