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NVIDIA、最新版ドライバーでCPU脆弱性“Spectre”対策を実施

“Meltdown”脆弱性については現時点で影響なし

同社が4日付けで公表したセキュリティ情報

 米NVIDIA Corporationは8日(現地時間、以下同)、同社製GPUのWindows向けドライバー“Release 390”の最新版v390.65を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。同社製のユーティリティ「GeForce Experience」を利用してアップデートすることもできる。

 本バージョンでは、先日Googleの“Project Zero”によって公表されたCPU脆弱性への対策が実施された。今回明らかにされた脆弱性は“CVE-2017-5753”“CVE-2017-5715”“CVE-2017-5754”の3つに細分できるが、同社が4日付けで公表したセキュリティ情報によると、“CVE-2017-5753”および“CVE-2017-5715”(いわゆる“Spectre”脆弱性)はドライバーに影響する恐れがあるという。

 そのうち、“CVE-2017-5753”についてはv390.65で緩和策が導入済み。今後もパートナーと協力しながら、対策を強化していくという。“CVE-2017-5715”に関しては、今後のアップデートで対策を行うとしている。

 なお、“CVE-2017-5754”(いわゆる“Meltdown”脆弱性)については、現時点で影響がないとされている。

 そのほかにも、本バージョンでは“NVIDIA Freestyle”と呼ばれるゲームカスタマイズ機能が新たにサポートされた。プレイ中のゲーム画面に白黒やセピアといったフィルターをかけることが可能。ベータ版ながら、すでに100のゲームタイトルでサポートされているという。また、一部GPUで“NVIDIA GameStream”を利用すると表示が乱れる問題や、特定のゲームタイトルで正しく描画できない問題が修正されている。