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フリーのドローソフト「Inkscape」v0.92.3が公開 ~Windows版は起動速度が改善

不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート

「Inkscape」v0.92.3

 The Inkscape projectは22日、オープンソースのドローソフト「Inkscape」の最新版v0.92.3を公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、現在本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

 本バージョンは、不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート。ドキュメントを複数印刷しようとすると空白のページが出力される問題や、サイズの大きいファイルをエクスポートする際に処理を中断できない問題、パスをドラッグするとアプリケーションがクラッシュする問題、非ラテン配列でキーボードショートカットが正常に機能しない問題などが修正されているという。

 加えて、いくつかの機能改善も行われている。まず、コマンドラインに新しいSVGエクスポートオプションが追加。印刷範囲やマージンをより詳細にコントロールできるようになった。

 編集機能では右から左へ書く(RTL)テキストがサポートされたほか、楕円コントロールが改善された。パフォーマンスチューニングとしてレンダリングタイルのサイズを指定するオプションが追加されたのも本バージョンにおける改善点だ。また、アプリケーションの起動が高速化。多くのWindows環境で恩恵が受けられるという。

右から左へ書く(RTL)テキストがサポートされる
パフォーマンスチューニングとしてレンダリングタイルのサイズを指定するオプションが追加

ソフトウェア情報

「Inkscape」
【著作権者】
Bryce Harrington 氏、Bulia Byak 氏、Jon Cruz 氏、MenTaLguY 氏ほか
【対応OS】
Windows/Mac/Linuxなど(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0.92.3(18/03/22)