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“Facebook”を利用していないときにも収集される情報とは ~Facebookが解説
信用回復への取り組みに期待
2018年4月24日 13:12
米Facebookは23日(日本時間)、“なぜ、Facebookの不使用時にもデータは収集されているのか”と題したニュースリリースを発表した。“Facebook”が他のWebサイトやアプリからどのような情報を取得し、どのように利用しているのかを解説している。
同社によると、“Facebook”のアカウントを持っていなかったり、“Facebook”にログインしていない場合でも、閲覧サイトが以下のサービスを利用している場合は“Facebook”に情報が送信される場合がある。
- ソーシャルプラグイン:“いいね!”や“シェア”などのボタン
- Facebook ログイン:“Facebook”のアカウントでサイトにログインする機能
- Facebookアナリティクス:アクセス解析サービス
- Facebook広告と測定ツール:広告を表示したり、その効果を測定するサービス
これらのサービスを利用している場合に“Facebook”へ送られる情報は、以下のようなものだという。
- 利用者のIPアドレス:データを送信するために知る必要のある“宛先”
- 利用者が使用しているブラウザとOS:サポートしている機能を知るため
- 過去にアクセスしたかどうかがわかるCookie:ショッピングサイトに使われている買い物かごへの商品保存機能と同様もの
- 利用者がどのWebサイトやアプリを利用しているか:Facebookのツールをいつ提供するかを判断するために必要
基本的に、一般的なWebサイトが利用するのとあまり変わらない。そして、取得したデータはあらかじめ定められた“目的”のためだけに、事前に公開されたポリシーに沿って管理・活用される。
- WebサイトやアプリにFacebookのサービスを提供すること
- Facebookの安全性とセキュリティを向上させること
- Facebook自体の製品・サービスを強化すること
同社はこれ以外の“目的”以外にデータを利用することはなく、第三者にユーザーデータを売却することもないとしている。また、情報を収集する際はそれをユーザーに伝える、許可を求める、拒否したい場合はその手段を提供するという。
しかし、これらの主張を信頼するかどうかはユーザーにゆだねられている。これからもポリシーが適切に履行されること、同社がこれから取り組むとしている情報管理の改善、透明性向上などに期待したい。