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Microsoft、2018年5月の月例セキュリティアップデートを公開
Windows、IE、Edge、Officeなどが対象。Windows 10では“緊急”3件の脆弱性を修正
2018年5月9日 12:48
米Microsoftは8日(現地時間、以下同)、2018年5月のセキュリティ更新プログラムを公開した。現在、“Windows Update”や“Microsoft Update Catalog”から入手できる。
今回のアップデートは、以下の製品が対象となっている。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office and Microsoft Office Services and Web Apps
- ChakraCore
- Adobe Flash Player
- .NET Framework
- Microsoft Exchange Server
- Windows Host Compute Service Shim
OSとWebブラウザー
Windowsの各バージョンで修正された脆弱性は以下の通り(64bit版のみを掲載)。
- Windows Server 2016:17件(緊急3、重要13、注意1)
- Windows Server 2012 R2:11件(緊急2、重要8、注意1)
- Windows Server 2012:10件(緊急2、重要7、注意1)
- Windows Server 2008 R2:11件(緊急2、重要8、注意1)
- Windows Server 2008:10件(緊急2、重要7、注意1)
- Windows 10 Version 1803:16件(緊急3、重要12、注意1)、KB4103721
- Windows 10 Version 1709:18件(緊急3、重要14、注意1)、KB4103727
- Windows 10 Version 1703:18件(緊急3、重要14、注意1)、KB4103731
- Windows 10 Version 1607:17件(緊急3、重要13、注意1)、KB4103723
- Windows RT 8.1:11件(緊急2、重要8、注意1)
- Windows 8.1:11件(緊急2、重要8、注意1)、KB4103725、KB4103715
- Windows 7:11件(緊急2、重要8、注意1)、KB4103718、KB4103712
一方、Webブラウザーで修正された脆弱性の件数は以下の通り。
- Microsoft Edge:19件(緊急13、重要6)
- Internet Explorer 11:9件(緊急6、重要3)
- Internet Explorer 10:3件(緊急2、重要1)
- Internet Explorer 9:2件(緊急2)
また、「Internet Explorer」や「Microsoft Edge」で使われているJavaScriptエンジンからWindows固有の機能を削除したオープンソースライブラリ「ChakraCore」では14件の脆弱性が修正された。深刻度の内訳は“緊急”が13件、“重要”が1件となっている。
Microsoft Office、Microsoft Office ServersおよびWeb Apps
「Microsoft Office」では30のセキュリティ修正と22の非セキュリティ修正が実施された。
Microsoft Exchange Server
「Microsoft Exchange Server 2016」では、5件の脆弱性が修正された。
- CVE-2018-8154(緊急:リモートでコードが実行される)
- CVE-2018-8151(重要:情報漏洩)
- CVE-2018-8152(重要:特権の昇格)
- CVE-2018-8159(重要:特権の昇格)
- CVE-2018-8153(注意:なりすまし)
うち2件は「Microsoft Exchange Server 2013 Service Pack 1」「Microsoft Exchange Server 2010」に、3件は「Microsoft Exchange Server 2013」にも影響する。
Microsoft .NET Framework
「Microsoft .NET Framework」では、2件の脆弱性が修正された。詳細は公式ブログで案内されている。
- CVE-2018-0765(重要:サービス拒否)
- CVE-2018-1039(重要:セキュリティ機能のバイパス)
また、「C# SDK for Azure IoT」「C SDK for Azure IoT」でも脆弱性が修正されている。
Adobe Flash Player
「Adobe Flash Player」では、1件の脆弱性が修正された。詳しくは下記リンクにあるニュース記事を参照のこと。
- ADV180008(緊急:リモートでコードが実行される)
Windows Host Compute Service Shim
「Windows Host Compute Service Shim」では、1件の脆弱性が修正された。この更新プログラムは2日(米国時間)に定例外で“GitHub”上に公開されている。
- CVE-2018-8115(緊急:リモートでコードが実行される)