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Microsoft、2018年4月の月例セキュリティアップデートを公開
Windows、IE、Edge、Office、Exchange、Adobe Flashなどに修正
2018年4月11日 12:47
米Microsoftは10日(現地時間、以下同)、2018年4月のセキュリティ更新プログラムを公開した。現在、“Windows Update”や“Microsoft Update Catalog”から入手できる。
今回のアップデートは、以下の製品が対象となっている。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- ChakraCore
- Adobe Flash Player
- Microsoft Malware Protection Engine
- Microsoft Visual Studio
- Microsoft Azure IoT SDK
Windows/Microsoft Edge/Internet Explorer
Windowsの各バージョンで修正された脆弱性は以下の通り。今春リリースされる予定の「Windows 10 バージョン 1803」に対しても累積的アップデートが提供されている。
- Windows Server 2016:27件(緊急6、重要20、警告1)
- Windows Server 2012 R2:23件(緊急6、重要16、警告1)
- Windows Server 2012:21件(緊急6、重要14、警告1)
- Windows Server 2008 R2:20件(緊急6、重要13、警告1)
- Windows Server 2008:19件(緊急5、重要13、警告1)
- Windows 10 Version 1709(64bit):28件(緊急6、重要21、警告1)、KB4093112
- Windows 10 Version 1709(32bit):26件(緊急6、重要19、警告1)
- Windows 10 Version 1703(64bit):28件(緊急6、重要21、警告1)、KB4093107
- Windows 10 Version 1703(32bit):26件(緊急6、重要19、警告1)
- Windows 10 Version 1607(64bit):25件(緊急6、重要18、警告1)、KB4093119
- Windows 10 Version 1607(32bit):24件(緊急6、重要17、警告1)
- Windows RT 8.1:23件(緊急6、重要16、警告1)
- Windows 8.1(64bit):23件(緊急6、重要16、警告1)、KB4093114、KB4093115
- Windows 8.1(32bit):22件(緊急6、重要15、警告1)
- Windows 7:20件(緊急6、重要13、警告1)、KB4093118、KB4093108
なお、「Windows 10 Version 1607(Anniversary Update)」は同日をもってサポート終了となる(一部エディションを除く)。セキュリティ更新の提供は、基本的に今回が最後となるので注意したい。また、Windows 7の月例ロールアップには3月パッチでWindows 7のネットワーク設定が失われる問題に対する修正も含まれている。
一方、Webブラウザーで修正された脆弱性の件数は以下の通り。
- Microsoft Edge:10件(緊急8、重要2)
- Internet Explorer 11:12件(緊急8、重要4)
- Internet Explorer 10:9件(緊急6、重要3)
- Internet Explorer 9:9件(緊急6、重要3)
また、「Internet Explorer」や「Microsoft Edge」で使われているJavaScriptエンジンからWindows固有の機能を削除したオープンソースライブラリ「ChakraCore」では8件の脆弱性が修正された。深刻度はすべて“緊急”となっている。
Microsoft Office、Microsoft Office ServersおよびWeb Apps
「Microsoft Office」では27のセキュリティ修正と26の非セキュリティ修正が実施された。詳細は同社のサポートページで確認できる。
なお、今回のアップデートには「Microsoft Office Compatibility Pack Service Pack 3」「Microsoft Excel Viewer 2007 Service Pack 3」のセキュリティ修正も含まれているが、これらの製品は今月で公開が終了する予定だ。
Microsoft Visual Studio
「Microsoft Visual Studio」では、1件の脆弱性が修正された。影響する製品は以下の通り。
- 「Microsoft Visual Studio 2017 Version 15.7 Preview」
- 「Microsoft Visual Studio 2017 Version 15.6.6」
- 「Microsoft Visual Studio 2017」
- 「Microsoft Visual Studio 2015 Update 3」
- 「Microsoft Visual Studio 2013 Update 5」
- 「Microsoft Visual Studio 2012 Update 5」
- 「Microsoft Visual Studio 2010 Service Pack 1」
- CVE-2018-1037(重要:情報漏洩)
なお、「Microsoft Visual Studio 2008」のサポートは終了した。今後はセキュリティアップデートが提供されないので注意したい。
Microsoft Malware Protection Engine
セキュリティ製品関連では、1件の脆弱性(CVE-2018-0986)が修正された。影響を受ける製品は以下の通り。
- 「Windows Defender」
- 「Microsoft Security Essentials」
- 「Windows Intune Endpoint Protection」
- 「Microsoft System Center Endpoint Protection」
- 「Microsoft System Center 2012 R2 Endpoint Protection」
- 「Microsoft System Center 2012 Endpoint Protection」
- 「Microsoft Forefront Endpoint Protection 2010」
- 「Microsoft Exchange Server 2016」
- 「Microsoft Exchange Server 2013」
修正プログラムは月例アップデートに先駆けてすでに配信されている。Windows 10環境の「Windows Defender」の場合は、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Defender]セクションにある“エンジンのバージョン”欄で「Microsoft Malware Protection Engine」がv1.1.14700.5以降になっていることを確認しよう。
- CVE-2018-0986(緊急:リモートでコードが実行される)
Adobe Flash Player
「Adobe Flash Player」では、1件の脆弱性が修正された。詳しくは下記リンクにあるニュース記事を参照のこと。
- ADV180007(緊急:リモートでコードが実行される)
Microsoft Wireless Keyboard 850
「Microsoft Wireless Keyboard 850」では、1件の脆弱性が修正された。
- CVE-2018-8117(重要:セキュリティ機能のバイパス)